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デタラメの面白さ
無意味を考察するとき、より根源的な「無」への考察が重要になる。
ただ、しっかり宗教、哲学に踏み込むのは大変だし追々にしたい。
無意味の日常的な事柄の面白さ、構造を考えてみたい。
無意味な現象は、「デタラメ」「ナンセンス」「無駄」と言う言葉で、日々生活の場面に登場する。
他にも、「意味不明」「訳がわからない」「情報が多い」と言った言い方で会話やインターネットで頻繁に使っていると思う。
この言葉の差異の検証も必要だけど、今回は「デタラメ」という言葉の構造を考えてみたい。
ハナモゲラ語の「意図的デタラメ発信」
「デタラメ」の発生は、情報伝達時に起こる。発信者と受信者の「意味」の伝達に齟齬が起きた時、どちらかあるいは両方が理解できないと感じて「デタラメ」が発生する。
意味の伝達は、受信者と発信者それぞれの言語スキルを前提に、知識や文脈が疎通しないと伝えることができない。
例えば、使う言語が違うと正確な発信でも受信者は「デタラメ」で受信してしまう。対してタモリのハナモゲラ語は、発信側が意図的に「デタラメ」を発信し、発信受信ともに「デタラメ」が発生している。
「デタラメ」は発信、受信で起こり、意図的なものと結果的なものがあるようです。これを「デタラメ発信」「デタラメ受信」、「意図的デタラメ」「結果的デタラメ」と定義し命名します。
デタラメの語源と無意味性
《さいころを振って、出たその目のままにする意》根拠がないこと。首尾一貫しないこと。いいかげんなこと。また、そのさまや、そのような言動。
出典 小学館デジタル大辞泉
デタラメを漢字に起こすと「出鱈目」、賭博のサイコロの目を出たなりでいいやという行き当たりバッタリの様子が語源のようです。
意味の齟齬というよりも、場当たり的な言動という方が本来の言葉の意味なのかもしれません。まあまあ、それはそれとして。
無意味という観点からデタラメを考えたとき、
「意味」が「無意味」に変化する「結果的デタラメ」
「無意味」の発信から発生する「意図的デタラメ」があるようです。
後者の「意図的デタラメ」が、笑いや面白味としてのデタラメの構造であり、ネガティブな意味でなくコメディとしての「無意味」を考える鍵になるような気がしてきました。
突然ですが、「意図的デタラメ」の重要性を指摘して第二回考察を終わろうと思います。
次回は、デタラメの強度について考察したいと思います。
本編はここまでです。
「無意味」の「意味性」「無意味性」実践 報告1
「無意味の意味性」の実践報告をします。
下記Instagramの投稿は、音楽と映像で構成されています。
音楽は決まったタイミングで音素材が順番に鳴るようにしてありますが、音の選定はランダムです。XLO社のXOというプラグインでランダマイズをかけていますが、完全な出鱈目でなく多少聴感上良いものを設定します。
バスドラムは、四分音符て規則的に並んでいますが、全て違う音素材が並んでいます。こちらはリストから選ばず無作為に掴んだものを並べています。
音楽性をある程度担保する為、最低限のベースと下支えのバスドラムを入れています。
映像は、無作為に思いついた英単語でGIFと画像素材を検索し、ぱっと観で良いと思ったものをレイアウトしています。また、自作の手書きフォントで英単語を明示しています。
思いついた順に並べ、作品性を担保するため全体に同じグリッヂフィルターをかけています。
音楽と映像に関連はなく、音楽としても意図やこだわりはありません。
意図的に無意図な音楽と映像を作成し組み合わせていますが、無意味の意図やバランスに多分こだわりがあります。
これを受信する場合どうデタラメが発生するのか、意味を考察してしまうのか、気になるところです。
「意図的デタラメ」の実践ですが、作品性の担保を考慮しているため、良いものを作ろうという深層の意図が私にあるように思います。
考察を進め、より強度の高い無意味の実践ができればと思います。