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中学校の学習指導要領が変わります
【学習指導要領?】
2020年4月から小学校で、2021年4月からは中学校で新たな学習指導要領の内容で学校の授業が行われます。「学習指導要領」という言葉についてですが、
「全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。」
(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/idea/1304372.htm文部科学省文部科学省「学習指導要領 生きる力」)
というように文科省は説明しています。
それぞれの先生が教えたいことを自由に決めるのではなく、「○年生ではこれを習います。これを教えることによって児童生徒が○○な力がつくように指導しましょう。」というような基準として学習指導要領があります。
その「基準」は時代の変化に応じて変わっていきます。
それがいわゆる「学習指導要領が新しくなる」ということです。
【具体的にどう変わるのか】
参考記事(https://www.mitsumura-tosho.co.jp/material/pdf/kyokasho/c_eigo/newcs/c_eigo_newcs.pdf光村図書「新しい学習指導要領の方向性 中学英語」)
続いて、学習指導要領が新しくなることで、
授業内容にどのような変化があるのかを、今回は英語のみ見ていきます。
教科書会社が出している、学習指導要領改訂の要点をまとめている記事を見たところ、
元々は高校で習っている範囲だったもので、中学に降りて来るものは以下の通りです。
①感嘆文のうち基本的なもの
②that で始まる節 ・主語+動詞+間接目的語+{what などで始まる節
③主語+動詞+目的語+原形不定詞 ・
④現在完了進行形
⑤仮定法のうち基本的なもの
これから習う中学生に、これが増えることによってどれくらい授業が難しくなるのかということを伝えることは難しいですが、これは「少し増えるくらい」とはとても言えない量の内容が追加されます。
【最後に】
ようやく休校期間も終わり、「今年習うべき内容が果たして終わるのか」という心配がされている中で、来年から習うことが増えると授業についていけない生徒がさらに増えるのではないかと思います。
今のところ、中学1年生はアルファベットの練習を4月にするところから始め、そこから「I am~」というような文法の勉強が入ってくるというかたちなのですが、習うものが今よりも増えると、その期間も短くなって、いきなり早いペースで進んでいってしまうということが考えられます。
今以上に中学校に入る前に「準備」が必要になるでしょう。
他の教科についても記事を書いていこうと思いますので、見ていただければ幸いです。