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vol.206/ 本をもっと身近に感じたくって、秋

私の本好きは母の影響が大きい。
幼い頃から本をひらいて活字に触れることが好きだった。小学校での朝の読書時間には分厚いハードカバーのハリーポッターシリーズを読んでいたのを覚えている。(机の中を占領していたのは教科書ではなくハリーポッターシリーズだったことは言うまでもない。)そしてこれは私の適当な当てにならない統計だが、クラスメイトの半分はいそいそと読書に励み、もう半分はいやいや読書をしているフリをしていたように思うこの朝数分、数十分の読書時間だったが、私にとってはこの朝数分、数十分の間だけでもファンタジーの世界に飛び込め没入できることが喜びであり、キラキラそのものだった。



すっかり大人になった私だが本への没入感は今もたまらなく好き。
…とは言え、やはり今までだったら本を読む時間にあてていた時間はドラマや映画、動画を視聴する時間にあてられ、また大半をスマホ時間に使っているなと思う今日この頃。そのスマホ時間は確かに興味のないゲームの時間にあててはおらず、自分の好きなトピックを扱うメディアの記事を読む時間だったり、メインは情報収集の時間ではあるものの、“読み物”といったジャンルにまるで触れていない。というかほとんど読んでいないじゃないか!というのが正直な話。
振り返ってみれば大人になるにつれて、
本を読む=情報収集であり、ビジネス書や専門書を読む
また、
よりスピーディーに、より多くをさばく読み方をするのが読書
となっていたことに気づく。もちろんこの本に対する向き合い方が悪いとは1ミリも思っていないし、私には情報収集の時間が必要だったんだもの。そしてこれからも必要であるのは間違いないわけで。ただそこにプラスしてもう少し“読み物”と呼ばれるジャンルを加えていきたい。そう思うようになってきたことが今回、私の中ではとってもとっても内側の小さな、でも大きな変化だったということ。



思い立ったが吉日、私は本を求め向かう。本屋さんではない街の図書館に。
20代まで、本を読むにはまず本屋さんへ行き本を買う、そして紙のページをめくりながら読むということが正義だったのが一変、購入するより本を借りる、紙の本ではなくKindleで読むということがデフォルトになってきた。もちろん身近においておきたい、何度も読み返したい本だったり、紙の質感を感じたい本に関しては数冊手元にあるが、殆どの本は寄付をした。手元からは去った本たちだが、それらは私の骨や血肉、と例えると生々しい表現になるが、知恵や知識となっているから無駄なものだったり勿体無いという感情は生まれない。絶対買わないという捉え方もそこには一切なく、だからと言って次から次へと購入し読み漁る、もしくは買って満足積読ということでもない今の本との向き合い方において、街の図書館を利用することやKindleは私にとってちょうど良い位置にいてくれるのだ。
最近はKindleでビジネス書を読むことが多かったのだが、先日久しぶりに本を購入し(宗教を学べば経営がわかる)、こちらと並行して読み物、いわゆる物語やエッセイ、小説が読みたくてたまらなくなってきた。(2冊を並行して読むことが私は多い)そして図書館へ出向き手に取った本は計4冊。2冊は小説、1冊はノンフィクション、もう1冊はビジネス書。バラバラなジャンルのそれらは今の私に必要なバランスそのものだった。



みなさんはどのように本と向き合っているだろうか?本との向き合い方一つをとってみても自分自身の立ち位置だったり、考え方の変化であったり気づきは多岐に渡るのではないか。何なら著しく自分が現れているものが本だったりしたりしなかったり。自分の現在地を知る術は今手にしている本だったとして、そこから本には書いていない“何か”(“何者か”)をキャッチできたとしたら、それはとてつもない価値となりやしないか。
本ってすごいなあ。
とここで小難しい話がしたいのではなく、お勧めしたいことが“街の図書館をもっと活用する”こと。本が今より身近に感じられると思うからだ。本屋さんとはまた別の新たな出会い方がしたいよーって方にも強くお勧めしたい。“買う”と“借りる”では、きっと手に取る本がまるで違うはずだから。そして手にとって本は言うまでもなく、あなたにご縁のある本でありきっと必要な本なのだと思うから。



それでは今週も素敵な日々をお過ごしください♡

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