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【Shake it off. vol.039】 また旅できる日を願って ー Spain 2019.2/⑦

Spainの旅、最終章。
これまで1か月に渡り長いこと書いてきた“また旅できる日を願ってーSpain”も最後となりました。最終日は、美・芸術堪能デイ。


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私の大好きな彼らの人生の一部に触れられるような、そんな1日にしたくって心の底から楽しみたくって浸りたくって、サグラダファミリアのツアーをこの旅で唯一ブッキングしその後ピカソ美術館を巡る、まさに“カルチャーどっぷり浸りデイ”を最終日に持ってきた。
大好きな彼らというのはもうお分かりの通り、世界中の誰もが知る2人と言っても過言では無いアントニ・ガウディとパブロ・ピカソだ。彼らから伝わってくる強いパワーや情熱、そしてこの偉人が魂を込めて創り上げた(創り上げようとした)ものをこの目に焼き付けて、そして世界観にしっかり触れておきたかった。そしてインスピレーションをズシッビシッと感じたかったのだ。


朝はツアー集合地近くのカフェへ入りサンドイッチをチョイスする。彼の食べたサンドイッチに挟まっていたお肉が未知の味がして(決してまずいわけではないんだけど)スペイン語が分からなかったので聞いて調べてみたら“ライオン”と出てきてギョッとする。…たぶん私たちのスペルミスなんだけど、あの謎肉は今だ謎。(最近も彼との会話でこの内容が出てくるくらい忘れられない思い出である)
ライオン食べるのか?いや食べないだろう?いやでもわからないぞ?なんて会話をしていたらもうツアー開始の時間、この旅に来て本当に久しぶりに日本人に会った気がする。まずBilbaoでは全く会わなかったから本当に久々。私たち以外の日本語を聞いてやっぱり安心感が漂った。そしてツアーを盛り上げてくれたスペイン人男性はペラペラの日本語で冗談を交えつつ様々なことを教えてくれた。彼と話をする機会があって、聞くと日本が好きで都内に何年か住んでいたこともあったと言う。素直に嬉しいし、そんな彼をカッコいいと思った。
ガウディ建築のカサ・ミラやカサバトリョを案内してもらい、最後はサグラダファミリアへ。バスに揺られながら思う、この街は青い空がよく似合う。


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Barcelonaについてその足で向かったサグラダファミリア。街に突然現れ、その姿に涙した昨日。改めて外観を眺めると本当に細かい彫刻の手仕事に感動する。本当に細かいところまで拘り抜いていて、感動通り越して口をあんぐりさせていたと思う。
聖堂中に入るとこれまた異世界が広がっていた。どう見ても彫刻とは思えない、これが石なの?光の差し具合も全て計算された設計で瞬間瞬間で空間の表情を変える。そして柔らかい温かい光だった。
案内してくれた彼とはエレベーター前でお別れし私たちは一気に上まで上がる。すると間近で彫刻を見ることが出来るし、目の前で作業している様子も見ることが出来た。眺めも最高で気持ちが良かった。ただ、螺旋階段は結構大変で恐怖だったけど。笑(手すりが外側にしか無い!)


私の下手くそな文章だけではやっぱり伝わらない気がして不甲斐ない。今は難しいけどまだ見たことのない方は是非とも人生で一度でいいのでご自身の目で見て感じとってきて頂きたいと強く思う。それくらい素晴らしく、これまで感じていた美の概念も覆るだろうし、何より全く違う分野での仕事をしていても“もっと私もがんばろう”とか、“しっかり魂込めてやっていこう”と勇気やパワーをガッツリもらえると思うから。



ピカソ美術館は感動と興奮の余り写真が全くなかったのには帰ってきてからビックリした。ピカソの幼少期からの作品が数多く並ぶ美術館で、特にこの幼少期から青の時代の作品群に私は心を奪われた。彼の作品をこんなにたくさん見られることは日本にいたら無いだろう。なんとも贅沢な空間だった。(絵画だけでなく陶器も納めてあり間近でみることができるのは本当に感動)でも私は結構、サラッと書いたであろう友人の似顔絵や落書きが大好き。



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家にいて世界中のあらゆるモノコトと繋がれる時代になって、2021年現在は特にオンラインがズンズン進み、アナログなことへの制限がまだまだ続きそうな状態。旅なんてもってのほか、とまではいかなくてもやっぱり海外にはまだまだ行けそうにない。だからこの旅は、旅の振り返りは、大変に貴重な経験で私の印だ。印象深いこと、インスピレーションを与えられたことに関しては記憶も色褪せないんだと実感したし、その時困難だったこと、アクシデントさえも人間は鮮やかな思い出の話としてとってもカラフルに塗り替える力があるんだとも思った。私たちは良く作られているな、と本当に良い意味で感心している。
確かに私たちは都合良く記憶を書き換えることができる、というかそういう風に脳が作られていると以前聞いたことがある。ヒューリスティクス、だったかな。感覚とかひらめきを優先するということだったと記憶しているけど、それらを上手く使ってその過程に紆余曲折がありながらも最終的には全部正しかった!正解!120点満点!やったぜ自分!!!と正解に“する”あるいは“しようとする”力が生きるパワーになって、人生の楽しみになって、充実した毎日を過ごせるのだと。そういう風に私は解釈していたし、旅ってまさにそうだよねと思うのだ。



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ピカソ美術館を存分に堪能して外へ出ると、街はマジックアワー。そして太陽が沈んでいった。本当に一言で言い表せないようなSpainの旅。色んな事が起きて、色んな人に出会って、凝り固まっていた考えとか思考とかを今回もぐにゃぐにゃにしてくれた旅だった。日常に慣れすぎてはいけないな、と思いつつもやっぱり日常に戻ると慣れた環境での生活となる。そんな時、旅はもってこいなのだけど、先程も書いたようにどうにも動けない今。私たちはどう日常に非日常を取り入れられるのか?そんなことを昨年から私は考えていて、凝り固まってしまった考えに自分で気付くための方法のひとつに、このnoteがあると思っている。


長い旅の印にお付き合いいただきありがとうございました♡
また旅できる日を願って…!!!

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