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【Shake it off. vol.060】 満月の夜、夜な夜な語り合ったこと

結構長いことモヤモヤした気持ちが私を占領していた。表面上は前へ前へ進んでいるんだけどどこか気持ちは置き去りで、ストップをかけられるような感覚で、でも私はそれを横目に前へ前へ突き進んだ。

今立ち止まってはいけない
動けるうちにやりたいことをやろう
挑戦しないと

と、焦る気持ちが本当に大きかったように今なら思う。気づいているのに前に突き進んでしまった原因もちゃんとわかっている。これらの焦りってものは2020年にたくさん自分と向き合ってきて私は手放せたのだからあってはならないし、もうそんなもの私には無いのだ、と自分自身に暗示をかけて、“もう私は様々なことに適合できる生まれ変わった人間です”とばかりに平気な顔をして過ごしていた。要は誤魔化していたのだ、内心では“違う、何かが違う気がする”と思いながら。

とうとう色々疲れてしまった。
誤魔化しも暗示も通用しなくなってきた。認めたくなかったけどもう認めざるを得なかった、私は自分に相当な期待をしてきたんだということを。




満月の夜が苦手な私だったけど

ちょうど先日満月があった。その昔、ネイティブアメリカンは7月の満月をバックムーン(牡の鹿)と名付けたそうだ。その満月が今年は7月24日に水瓶座1°で起こった。少し調べてみると、“過去の自分との訣別と生まれ変わり”というメッセージが天から降りてきたようだった。まさしく私にもそんな出来事が満月の夜、静かに起こった。

私は恐らく月や天体から影響を受けやすい方なのだと思う。
月の満ち欠け、新月や満月のリズムが女性の体にもマインドにも影響を与えることは言われているが、本当にその通りで驚く。最近良く眠れないなと思うと満月が近かったり、生理は新月だったり満月だったりにほとんどの場合ぶつかるのだ。(みなさんはどうだろう?余り意識したことはないかもしれないが調べてみると面白い)そして満月は眠れなくなるだけじゃなく、感情が溢れ出すタイミングでも私はあるから困ったものだし、やっぱり苦手だ。(あと食べ過ぎる傾向もある、満月って)この前の満月前はやっぱり夜眠れなくなることが続き、日中眠くて眠くて仕方がなかった。何日に満月だ、なんてことは知らないけど夜空を見上げることが夫婦で好きだから“夜が明るいね”、なんて話をして夜空をこの日も見上げたらやっぱり月はまんまる、満月ドンピシャだった。その夜、布団に入り夫と夜な夜な話を始めたら今までの心の突っ掛かりやモヤモヤを素直にペラペラと話し出した自分がいた。別の誰かが話すような感覚で私は自分にびっくりしていたし、でもどこかでこれは満月の仕業だなとも気づいていた。

一通り話し終えると心が整理されていたし、問題が問題で無くなっていた。そして“私は自分自身に多大な期待をしていたんだ”ということを表面化させ、そして決別を仕向けられることになったのだ。これには内心衝撃が走った。この前このnoteにも書いた“期待しない”って、自分以外のヒトモノコトへのことだと思っていたけど、実際自分に対してだったんかい!と衝撃と、そして失笑だった。

確かに人間目標とか、目的とか、そんなものを掲げるから息が詰まるし苦しくなるし、そんなだから自尊心は下がる一方で、マインドフルネスを意識すればするほど程遠くなっているんじゃないかって思ったりする。でもそんな私が1番目標とか目的とかを立てたがる人間であったことは間違いない。目標や目的をまず立てなければ私は迷子の子猫ちゃんになる、そして目標や目的を持たない私はダメ人間だ、とブラック暗示をずっとかけ続けてきたことも。

この夜夫からは言葉のパワーと勇気をもらって私はすっかり元気になり、問題が問題ではなくきっかけに変わっていくのがわかった。そして面白い案なんかも同時に浮かんで初めて満月も捨てたもんじゃないな、と感謝できた夜だった。その日はぐっすり深い眠りにつけたのも仕事がめちゃくちゃハードだったからだけではないだろう。



魔のトラップ

自分への期待って、自分をどんどん下げ落としてしまうトラップがあると思う。理想と現実のギャップに苦しめられ、まだまだだと疲れ切った心と体にムチを打ち、休みたいという言葉を無視し続け、寧ろ休んでなんていられないだろ置いていかれるぞ!と呪いをかけ続けるからだ。そんなことをし続けていたら本当に何かの病気になってしまう。でもそんな人が私以外にもたくさんたくさんいるんだろうとこの現代に思う。時代が変わり様々なものに変容が訪れている今、変われない自分に焦りを覚えたり苛立ったりすることもあると思う。ヒトコトモノと自分を比べては焦り、落ち込み、それでも踏ん張り続けることに価値が無いことをちゃんと認めてあげよう。そして今決別するのだ。どうしても今までの生き方に慣れすぎて引き戻されるような感覚を覚えるものだと思う。なんでもそうだ、慣れというものは。でももうそこに価値は無いということを胸に刻んで、そして丁寧に自分を見てあげるようにすることを怠らないで。大きく変わろうとせず、小さくっていいんだから。

夫はこうも言った。
“やってみてダメならまた違うやり方でやったらいいし、やめたっていいじゃん。とりあえずってのが大事だよ、重く考えずにね(☆キラ)”

心底性格の違う2人だなと思うし、だからこそ化学反応が起こるなと思う。そして彼はこれからの時代にフィットしている1番の人物だと近くに居て思う。私はそんなライトな彼を尊敬している。


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