vol.110/ “派手さはないけどチャレンジしがいのあるものたちリスト”を書いてみて思ったこと
派手さはいたってない、だけどやりがいはあるなってこと。結構あると思う。
それはほとんどがマインドに関することだから見た目でわかるわけではない。だから派手さはないってことなのだがそういうことを一気に書き出してみたくなった。そして書き出してみて思ったのは、意外と手が止まらないくらい書き出せる自分がいたことと、今までもこれからも大切にしているある種“軸”みたいなものを、このタイミングで明確にできたことが嬉しかった。
ちょうど先日七夕の日。
以前にも書いた記事vol.109/ Mental organize.で触れたプロジェクトを離れる私に、メンバーがわざわざお別れ会という名の食事会を開いてくれた。実は初めましての方もいらっしゃる会はドキドキもしたしワクワクもしていた。直接関わることはなかったし、人数も然程多くないメンバーではあったが同じ心持ちの仲間たち。どんな方がこのプロジェクトを支えてくれているんだろうと興味があった。集まってみると私以外みんな年齢が近いようで、(恐らく私の母親世代、昔から50代前後の方々との交友や仕事仲間が“何故か”多いのだ)子供と関わることや教育といったことがプロジェクトのメインだから自ずと料理が運ばれてくるまでの間の会話は
・情報との付き合い方
・これからの教育
・未来を担う子供たち
にまで及ぶ興味深い内容たち。ディスカスする時間は非常に有意義で学べることが多かったし、貴重な機会だった。
そんなディスカスの中で出てきたこれらのワード、
・解ったつもり
・頭でっかち
・挑戦に躊躇する
が中でも印象的だった。
実際はこれらは子供たちだけに限ったことではなく、何なら私たち大人が陥っているように感じてならなかったから。外部に惑わされない意思と、派手さはないけどチャレンジしがいのあるものたちリストの中に掲げていた私は、自分に言い聞かせるようにディスカスしていた。
情報が錯乱する時代に生きている私たちは毎日毎日ありとあらゆる情報が押し寄せていて、きっとこの情報の波は今後引くことはない。だから選び取ることが個人個人に求められているし、これはセンスの問題じゃなく、磨ける技術。
平和ボケしているヒマは私たちにはなくって、よりサバイブしていく時代に突入していく。そう考えていくと情報を集めては頭だけで考えてしまう思考パターンに陥りがちになるが、思考だけの時代は、何だかもうミスマッチに思うのだ。
もっと壮大に、アートのように見て触れて、感じていくことが外部に惑わされない意思に直結していくんじゃないかって。
よくありがちな
世間体とか一般論=自分の考え
という方程式って悲しいかな大人も子供も色んなことに持ち合わせていると思っていて、そう書いている自分も前よりは減ってはきたけどまだまだある。全部が全部みんなと違う方がいいとは思わないけど、みんなと同じじゃなくてもいいじゃないかと思うのだが、どうだろう?
意見や考えが一致する仲間達と共にする時間は心地良いし安心する。コミュニティーってそういうものだし、それは家族や友人、会社、それ以外にも数多くあって、オフライン上に限ったものでもないことはsnsの発展、そしてパンデミック以降より明確になった。そう言ったコミュニティーの場が無限にあって、自分の居心地の良いそれをホームと呼べること自体、カラフルな人生で素敵だなと感じる。
ただ、時にそこに居すぎてしまったり、どっぷり浸かり過ぎてしまうと沼のように抜けられなくなることもしばしばある。それは時に視野を狭め、考えが偏り、その他の考えや思いを敵と見做しさえすることだってあるから。
共感し合えるって幸せなことなんだけど、それが行き過ぎると恐ろしくもあるなって。
それくらい選ぶ情報も、属する環境も、私たちに影響を大なり小なり与えるんだということだろう。だから派手さはないけどチャレンジしがいのあるものたちリストに掲げていたんだなって七夕に開いてくれたこの食事会でより自分を客観視できた。改めてこのコミュニティーでよかったと思えたし、関係はこれからも続いていく。幸せだなーとしみじみしてしまった。
やっぱりグニャングニャンな思考でいたい私にとって、日常から離れて旅をすること、旅以外でも考えや意見、環境も国籍も違う人たちとディスカスすることを大切にしているって、それが軸にあるんだってこと。それらが明確になる素晴らしい機会だった。どっぷり浸かって得られる情報や安心感よりも、サバイブして時にピンチに陥ってでもあらゆるモノコトヒトと触れ合い、刺激を受けていたいし、それらもまるッと楽しみたい。そう考えられるようになったのも大人になってからで、それは“教育する”という立場になってからかも知れない。
でも導こうという意気込みより、押し付けるでもなく肯定し受け入れること、そして見守ることがこれからを担う子供たちにとって必要なんじゃないかって日に日に思う。そんな時にもアート思考ってとっても役立つスキルだし、今後も自分自身を伸ばしていきたいと思っている。