地域の魅力を伝える動画について、素人が考えてみた。

【結論】コンテンツ制作における重要思考：

・何を目標に作るか
・誰に向けて作るか
・何を主軸(一貫性)に作るか
・技術力と予算よりも、企画力と発想力
・とにかくやってみる

（１）検証する動画

例えば、僕は広島県福山市出身。そこで、福山市を紹介する動画をYoutubeで探してみた。
※長い動画が多いから飛ばしても良き

▼（A）都会を出て暮らそうよ　BEYOND TOKYO　広島県福山市 | ＢＳテレ東

▼（B）福山市ってどんな街? 芸能人も通う!? 大都会の駅前と広大な郊外商業施設【広島県第2の都市】(2021年)

▼（C）【2018年版】福山市ぐるぐるドライブ【広島と岡山を繋ぐ街】

▼（D）【広島飲み歩き】福山市の居酒屋3軒で広島グルメとお酒を堪能してきた

※この動画に出てくる「自由軒」「魚鮮」は僕のお気に入り

▼（E）広島県福山市　４Ｋプロモーション映像

（２）検証結果

2021/7/15時点の情報をまとめると、↓の通り（画像ズームorダウンロードして見てね…）

・作り込まれた動画より、生々しい(リアル)動画のほうが高再生数＆高反応
・魅力的な人が主人公のコンテンツであれば、動画の品質・尺の長さに関係なく高再生数＆好反応
・サムネイル、マジで大事

（３）接触頻度を増やす方法

Youtube内で再生数を増やす方法としては、「おすすめ動画への掲載頻度を増やす」ことが最も重要かつ簡単。
※もちろん他要素も関わるけれど、ややこしいから割愛

では、どうすれば「おすすめ動画」に掲載されやすくなるか？
大きく2点ある。
※ここも簡単な点以外は割愛

・最後まで視聴されているか
・高評価、コメントの割合(数ではない)

何故かというと、Youtubeの仕組み上そうなっているから、としか言えない。ただ、満足度の高さが、上記の要素に反映されることは納得できる。

（４）"目標"は何？

なお、上記記載の各動画は、目標(KGI)が異なると思われる。

・動画（A）：テレ東への接触頻度および「テレビ＝テレ東」の想起引上げ
・動画（B）～（D）：広告収益稼ぎ
・動画（E）：福山市の観光客、移住者の増加

稼ぐことが目的なら、多少粗い品質の動画でも量産することが重要だし、誘致が目的なら、制作コストが高くても高品質な動画を作る意義がある。特に誘致目標の場合は、定量調査が無ければPRクリエイティブを評価し難い。

（５）"誰に"・"どう"観てほしい？

さらに、目標に付随して、「誰に観てほしいか」が非常に重要。ここがズレている動画は割と多い。
例えば今回例に挙げた動画についてだと、下記の通り（めちゃ偏見）。

・動画（A）：ビジネスマン向け指向。制作が高コストだが、テレビ放送を流用したと考えればコスパ良き。観光しに行きたいとはならない
・動画（B）：「のんびり観光したいけど行けない」視聴ユーザーにとっては、長尺でまったりした動画で十分満足できる
・動画（C）：再生者の半分は福山市ユーザー、もう半分はドライブ好きユーザーと思われる。BGM無し(運転音重視)のほうがもっと伸びる
・動画（D）：Good。おじさんだけでなく、「かわいい女子」が好きなユーザー全般に向けたコンテンツで終始作られている（一貫性の重要性）
・動画（E）：紹介する場所のチョイスが渋すぎる。そのため、身内向け動画になっている（おそらく再生者のほとんどが福山市ユーザー）

ターゲットとのコンテンツのズレを抑えること。つまり大事なのは「コンテンツの主軸を何にするか」の確定と一貫性だ。

（６）旅好きおすすめの動画

例えば僕は、旅・ドライブ・ツーリング系の動画がけっこう好き。そういったジャンルの動画について、主観的には長尺動画のほうが満足度が高い。
例を下記に貼っておく。時間があるときに観てみて。

▼例１：横須賀観光

▼例２：北海道 十勝帯広ぶらり旅

▼例３：京葉線ぶらり旅

▼例４：四国ツーリング

旅・ドライブへの関心が薄い人からしたら、「こんなダラダラした動画のどこがおもろいねん」と思うはず。でもそれで良い。関心が薄い人からしたら「大したことない」と思われるレベルのニッチな内容であればあるほど、ターゲットユーザーの満足度は十分高くなる。

もちろん、そもそも再生数が伸びないことには、ファン獲得や誘致には繋がらない。ただ大事なのは、「何を目標に」「誰に向けて」「何を主軸(一貫性)に」そのコンテンツを作るのか、だと考える。

（７）さいごに＋α

このnoteを書く過程で、少なくとも自分は「コンテンツ作りで何が重要か」を知ることが出来た。既に到来している動画時代。レッドオーシャンに乗るために必要なものは、技術力(編集スキル)と予算よりも、企画力と発想力だ。

【追記】おもろい福山市紹介動画見っけた。