見出し画像

元映画嫌いの人生が変わった映画 part1 「セッション」

セッション(原題:Whiplash)

得た価値観: 映画って、おもしろいんだ

現在30歳。
大学卒業に至るまで、映画館に行ったのは「もののけ姫」「パイレーツ・オブ・​カリビアン/生命の泉」の2回だけ。
映画DVDをレンタルすることも滅多になかった。
「映像を観るのに金払って2時間使うのは無駄」という価値観だった。

社会人3年目の2015年6月、新卒入社した会社を辞めた。
それから2か月後に派遣社員を始めたが、それまでヒマだった。
本当にヒマだった。
あと、どちゃくそ暑かった。
どうやら2015年は、観測史上最長の猛暑が続いた年だったもよう。

ある平日の夕暮れ時、徒歩1分圏内のTSUTAYAに行った。
何で行ったか? ヒマだったから。
知り合いはみんな働いている。
就職をきっかけに上京したから友達も少なかった。
ヒマヒマヒマ。

借りた作品は「秒速5センチメートル」と「セッション」。
「セッション」を選んだのは、音楽に興味があったから。
ベースやギター演奏、CD収集が趣味だった。
音楽趣味の活力になるかなーと思って選んだ映画。

映画館っぽくするために、自販機でコカ・コーラを買った。
もっと映画館っぽくするために、カーテンを閉め、家の電気を消した。
時刻は午後7時くらい。

物語をざっくり言うと、
プロのジャズドラマーを目指す青年が、鬼コーチに何度も心を折られる映画。
観始めた際は、ただただ胸糞だった。
こんなコーチに絶対会いたくねぇ、って。

しかしものの30分程で、映画への印象が変わった。

2時間未満という短い尺で、何度も裏切られる展開。
どんでん返しというより、裏切りの数々。
狂気。
コーラの量は減らず、ペットボトルの水滴が増える一方だった。
心拍数がどんどん上がり続けた。映画に夢中だった。
ラスト9分の内容は「やられた」の一言。
たぶん一人で「うーわやられた」って口に出した。

映画でこんなに心が熱くなるんか...



音楽映画、サスペンス映画として秀逸。
シンプルかつ衝動的かつ衝撃的。
何を言ってもネタバレになる。
内容の詳細は何も言えない。

この映画を機に、定期的に映画を観るようになった。
映画館にも行くようになった。
「セッション」で得たあのアドレナリン大爆発を、また味わいたい、と。

音楽に興味がない人でも、きっと胸が熱くなる。
あなたが取り組もうとしている「何か」への気持ちを、後押ししてくれる。

ただし人によっては、もう二度と観たくないと思うだろう。
それだけは要注意。

----------------------
▼Amazon Prime Video

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/amzn1.dv.gti.fea9f516-61a5-897b-917b-30ac315aec9e?autoplay=1&ref_=atv_cf_strg_wb

▼Hulu
https://www.hulu.jp/whiplash

dTV
https://video.dmkt-sp.jp/ti/10012219/?Autoplayflag=1&campaign=ggl100001&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
----------------------

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?