my sister スチール
2020 March
私が4歳の時、お姉さんが亡くなりました。それから家族の中で子供は私一人でした。このキャラクターを見た時、20年前のお姉さんの事を思い出したので、その時の懐かしい感じをアニメにしました。
ー2020年上映会プログラムよりー
アートアニメーションの夜間教室の2019年度修了作品です。私自身は夜間教室を2018年度(2019年3月)で終了しました。2019年から2020年の夜間教室のドローイングクラスは彼が個人作品を作る年になり、その年の暮れから少しずつ作品の構想を聞きながら、音づくりの準備をしていきました。
映画やドラマもそうだと思いますが、音がつくのは映像の編集が終わった最終段階になるのがほとんど。夜間教室の作品も例外なく、締切が迫った頃から音づけが始まります。ので、photoshopやafter effectsを使った映像編集の段階の頃から、自分も頻繁に彼の作業している教室へ通い、音のイメージを共有するように心がけ、少しずつ音作りを始めていきました。プログラムに書かれた彼のお姉さんの話は、イメージを共有する作業の時点で聞きながら、かつ映像を見ながら自分の方でも使う音を選びました。生命を思う音を元々持っていた素材からも、新しくフィールドレコーディングをしてきた素材からも合わせて、最後にこの作品の映像に添える事ができたかなと思っています。
こちら3/5-7の高円寺の個展でも流されるかも?音量制限なく会場内に響いたら良いな、と勝手に思っています(笑)というのは半分冗談ですが、この作品に込められた想いが、しっかりと誰か一人にでも届いてくれたら、自分も音をつくった意味があるかな、と思っています。
先日、少し話しましたが、当初、チベットからの留学生は3人いました。自分を合わせた四人でグループワークを手掛けたのは、その2018年度です。その年に、一人、ビザの期間満了に伴い留学が終了して帰国。
もう一人は、2019年度は人形アニメーションの教室へ変わりました。(彼の名前もパクパジャプ。全く同名の二人のため、お互いの出身地域にちなんだ名前を冒頭につけています。)
そして、彼も2020年の3月に人形アニメーションを完成させた後、コロナ禍の最中でしたが、なんとかチベットへ帰国しました。