hatis AOのこれからについて 2
いい季節が終わって水無月。ゴールデンウィークの12日連続営業の最終日に高橋さんにも言われたが、このままマイペースに、ただし地道に積み上げれば一本化まで辿り着けるかな、と考えていました。
ところが、6月の一週目。売上が丸ごと良くないという週がでました。日で悪いことはあったけど、週で見ると別の曜日に取り返していたので、珍しいことでした。
そういう時もあるか、と悠長に構えていたら、そのまま二週目も三週目まで取り返せず。結局、最終の四週目が一番よくありませんでした。
特に苦しんだのが日曜日で、オープン最初期をのぞいてどの時期も安定した集客がある稼ぎ頭だったのだが、六月は入らない。最終週は数組しか入りませんでした。
売り上げがふるわないので、その分、バイトで稼働して補填しなければなりませんから、再び、引越しやらオフィス移転やら重量物を取り扱うアルバイトに入ることになる。そうすると、やすきの身体の負担が増える。
6月を週4営業にしたのは、5月のペースならそこまでアルバイトに入らなくて済むので、後回しにしていた店舗の改装やメンテナンスを合間合間にしていく、という目論見からでした。
体力が削られすぎると、気力も次第に減ってきます。スパイスカレーも、出ていたアイデアが出ず、今まで培った方式の中から、これなら間違いないという選択を繰り返していました。そのことは、スミーさんにも、ちかごろ新しい発見がなくなった、という言葉で指摘された。
アイデアが次々に浮かんで楽しかった仕込みの日々も、6月は苦しかった。
初心
今、思い返すと、四月と五月がいい調子が、行きすぎたのだと思う。店と生活にかかるコストのほとんどの店の売り上げで支払え始めていたので、数字が思い浮かんでいた。
それは商売として当たり前のことなんですが、やすきの場合、うまくいかないんですよね。他の個人でやってる飲食店に話を聞いていると、丼勘定のところも多い。
オープンした当初は、お客さんが一人でも来ていただければ奇跡でした。あの時の気持ちを思い出さなければなりません。
物事は続けなければ意味がない。続けていけば、体調も含めて、波も出てくる。外因的要素に左右にされず、いかに自分の道を一本ずつ進めるか。
hatis AOの場合、やすきの健康が資本です。やすきが止まれば、店も開けれないし、自然、やすきがきっかけで動いていることも滞る。
岡山から神奈川へ移住し、三年の月日が経ちました。
移住前から無理をして働いてきて、ここまで辿り着けました。ですが、自分を犠牲にして前に進むということは、ここらが限界。体力、気力も使い果たしました。
根性を出してやりたくないこともやってきたが、いいと悪いがありました。そもそも、自分を喜ばすことができないと、他人も喜ばすことができない。
なので、八月を目処にしばらくhatis AOを休むことにします。後回しにしていたタスクと、やすきのメンテナンスのためです。
これを機に、hatis AOのスパイスカレーや、様々なスタイルを変えていくつもりです。周りの活動の含めて、ステージが一段上へと上がったのです。