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【本】2024年7月に読んだ本

【音楽】に同じく、「Books read in July 2024」で本当に良いのか…。

「2024年7月に読んだ本」です。


私は誰になっていくの? アルツハイマー病者からみた世界 - クリスティーンボーデン

後述の「痴呆を生きるということ」で紹介されていた本作。月並みな意見ですが、アルツハイマー病の当事者だからこそ書ける内容であり、著者がこの本を書き上げたこと自体に感じることがあります。本作を先に読んでいた事で、「痴呆を生きるということ」の”当事者の心に寄り添う”という眼差し…というかこちらも”眼差しそれ自体”に、ほんの少しですが歩み寄れた気がしています。

痴呆を生きるということ - 小澤 勲

当事者の心に寄り添った著者の眼差しが、その行動の理由を考えるきっかけを私たちに与えてくれます。(今の私に理解という言葉は使えません)
本作を読みながら國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』を思い出しました。科学と芸術、医療とケア、アプローチは異なってもコアで繋がっているものと感じたのかも知れません。(その全てに私は精通していませんが)

そうかもしれない - 耕 治人

同じく「痴呆を生きるということ」で紹介されていた作品。耕さんが歩んできた人生やその時代の空気感を思うと、奥様との暮らしの中で見たものや心境が、本当に少しだけですが分かるような気がします。でも私は当事者になった時、こんなふうに誰かを想えないとも感じていて、正解や在るべき姿なんてなくて、もっと大切なことがあると多くのことから教わったのに…ただ、自信がないです。

ガラスの街 - ポール・オースター

物語にとって本当に重要なのか分からないことを異様なまでに詳細に描き、挙句、物語そのものが消え去っていくような感覚。人、街、物語が、ただ「出来事」の中に消え去っていく。私はそんなふうに感じたのですが、全然的外れな気もします。的なんてなさそうですが。


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