【ゲームレビュー】”ウーマンコミュニケーション” ネタゲー?侮れない発想の一作
久々のnote。最近は配信視聴にお熱でした…
そんな今回はこちら”ウーマンコミュニケーション”。
レビューしていきます。
はじめに言っておきます。よくできたゲームですよこれは(`・ω・´)
下らないと思えることほど、実はしっかりした中身があったり…ね。
ゲーム概要
以下ストアページより引用
このゲームは、あらゆる年齢の人が気軽に楽しめる「知的なことば探し」を題材にしたゲームです。
異色のゲームシステム。その名もハイスピード・センシティブ・アクション!
我々はいつどのような時でも、会話の中で「うっかりセンシティブワード」ができあがってしまう事象から逃れることはできません。
たとえば「カフェラテをカチンコチンに凍らせた」という会話の中には、うっかりワードがなんと2つも存在します。
このゲームは、そんな偶然にできた「うっかりセンシティブワード」を見つけてゲームを進める、おそらく、世界初のADVゲームです。
収録されているセンシティブワードは、なんと100種類以上。
プレイヤーのセンシティブIQが問われる、バラエティ豊かなステージが多数用意されています。
幼馴染に連れられ、委員会に。しかもお堅い風紀委員会。
ラブコメにありそうな展開でスタートする本作。
でも、風紀は風紀でも取り締まるのは、隠れたセンシティブワード。
「あ、今お前チ〇コって言ったベーヘ(゚∀゚ヘ)」、
小中学校の時のくだらない記憶の一つだったりしますよね笑。
まさにあれを探してくださいというゲームなんですこれ。
発想の勝利といえるゲーム性
文章中のセンシティブ(エッ!)な言葉を探せ!しかも出てくるのは美少女!これはもうやらん訳にはいかんだろうと購入しました。
(実はキャラデザに惹かれて購入してたり…笑)
大人になっても、こういうお下ネタはやっぱり好きなんですよね。
ワードを撃ちぬくとSEとともにデカデカとエッなワードが強調表示される、
下らないんだけど、”見つけてやったぜ…ニヤリ”ってなります。
時間制限がちょうどいい塩梅に作られているので、競争心をくすぐられるのもまたいい所。序盤は1文ずつ程度なんですが、これが同時に複数文出てきたりと、これが意外とシビア。
ステージが終了すると答え合わせをさせてくれたり、同じステージを再プレイできるのも親切設計。
意外と見つけられてなかったりするもんでした笑。
伝えたい”気づき”の話(ネタバレ注意)
できる限り直接的なネタバレは避けたいと思います。善処します。
なので、ちょっと漠然とした話になるのをご容赦ください。
”本作で伝えたいことは何だろう”という視点です。
「気づいて/気づかれて、はじめてリアルになる。」
「だから気づいて!」
ここに行き着くのかなぁと思います。
科学でよく言われる”観測”のお話の様な。
本作って言わば”見つけゲー”だと思うんです。
でも見つけられなければ、ある意味で”無いもの”扱いになるというか、
そういう無自覚の苦しさ?ってあるじゃないですか。
作中に登場する女の子3人と主人公の会話を見ていくと、それぞれ理由は違うんですが、”気づかれない”=”無いものとして扱われる”ことに苦しんでいる様に映るんです。
でもそれって表に出しにくい、恥部とでも言うべきかもしれません。
それをエッな言葉という刺激物を通して見つけてあげる、気づいてあげる、そこが本作のストーリーの良さなのかと思います。
目にも入れてもらえてない状態が一番辛いもんですから…ね。
メインじゃないけどここもスキ!
ゲーム性とストーリーにフォーカスして、前二項を書きましたが、ほかのスキポイントも書いておこうかなと。
・キャラデザがまあ可愛い
シンプルなんですが、モブキャラもレパートリーがしっかりしている。
属性被りが少ないのもいい所ですねぇ。ギャル万歳!
・パロネタに中途半端さがない
女拳主義のようなカラっ!としたパロの出し方が好感持てました。
システム面としてダンガンロンパシリーズの特徴が色濃く出てるんですが、
インディーらしい落とし込み方が非常に良かった。
・第四の壁破り!
映画でも好きな技法ではあるんですが、登場人物がプレイヤー側を認識してくれてる感じがいいですよねぇ。やっぱり。
本作だと先に述べたテーマがダイレクトに絡んで、そこもいい塩梅でしたね。
最後に
いつもの通り、長ったらしくならないようにこの辺で。
ですが、最後にもう一度強調しておきたいなと思う点をお話ししたい。
本作のテーマである、”気づかれないものに気づく”ってこと。
実社会の中でも、そういう視点に救われる人も多いんではないかなと。そう思ったんです。
情報が手に負えない程に流れてくる、当たり前のものには目が向かなくなる。そういうものかもしれませんが、意外とサインは転がっているのかも。
センシティブなワードだっていいじゃない?笑