リーダーシップに必須!ファシリテーションスキルを身につけるメリットと方法
こんにちは!
今回は「ファシリテーションとは?」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。
ファシリテーションスキルを身につけるメリット
なぜリーダーにファシリテーションスキルが必要なのか?
従来のリーダーシップは、リーダーが指示や命令を出して部下を動かすトップダウン型が主流でした。しかし、現代社会では、変化のスピードが早く、複雑な課題が多いため、リーダーひとりで解決策を見出すことは困難です。
そこで重要となるのが、ファシリテーションスキルです。ファシリテーションとは、会議やワークショップなどにおいて、参加者全員が積極的に意見を出し合い、共通の目標に向かって協力して進めるための支援を行うことを指します。
リーダーがファシリテーションスキルを身につけることで、チームメンバーの能力や創造性を最大限に引き出し、組織全体の成果を高めることができるのです。
ファシリテーションスキルがリーダーにもたらす効果
リーダーがファシリテーションスキルを習得することで、以下のような効果が期待できるでしょう。
チームの活性化:メンバー一人ひとりの意見を尊重し、積極的に議論に参加させることで、チーム全体が活性化します。
合意形成の促進:多様な意見をまとめ、共通の目標に向かって進むための合意形成をスムーズに行うことができます。
問題解決能力の向上:複数人で協力して問題解決に取り組むことで、より質の高い解決策を生み出すことができます。
コミュニケーション能力の向上:メンバー間の相互理解を深め、円滑なコミュニケーションを促進することができます。
リーダーシップの強化:指示や命令ではなく、対話と協調を重視したリーダーシップを発揮することができます。
簡単にですが、ファシリテーションスキルは、リーダーにとって必要だと少しイメージできましたでしょうか。
リーダーが身につけるべきファシリテーションスキル4選
1,会議の目的設定と共有し目線合わせ
ファシリテーションにおいて、まず重要なのは会議の目的を明確にし、参加者全員に共有することです。目的が曖昧なまま会議を始めると、議論が脱線したり、結論が出なかったりする可能性があります。リーダーは、会議の冒頭で目的を明確に伝え、参加者全員が共通認識を持つように促しましょう。
2,参加者全員の意見を引き出す
会議では、一部のメンバーだけが発言し、他のメンバーは黙ってしまうという状況がよく見られます。リーダーは、全員が積極的に意見を出しやすい雰囲気作りを心がけましょう。例えば、発言しやすいように質問を投げかけたり、意見をまとめる際に全員に確認を取ったりするなどの工夫が有効です。
3,議論をまとめ、合意形成を図る
活発な議論は重要ですが、最終的には結論をまとめ、合意形成を図る必要があります。リーダーは、議論の内容を整理し、論点を明確化することで、参加者全員が納得できる結論を導き出すように努めましょう。必要があれば、投票や多数決などの方法を用いることも有効です。
4,チームのモチベーションを高める
ファシリテーションでは、チームのモチベーションを高めることも重要です。リーダーは、メンバーの貢献を認め、積極的に褒めることで、モチベーション向上を図りましょう。また、 休憩を挟んだりするなど、会議の雰囲気を和ませる工夫も大切です。
ファシリテーションスキルを活用したリーダーシップ事例
<企業における会議やプロジェクト>
企業では、会議やプロジェクトにおいてファシリテーションスキルが活用されています。リーダーがファシリテーションスキルを駆使することで、メンバーの意見を効果的に集約し、プロジェクトを成功に導くことができます。
具体的な工夫例
アイスブレイク:会議の冒頭で、簡単なゲームやクイズなどを取り入れることで、参加者の緊張をほぐし、リラックスした雰囲気を作り出す。
ブレインストーミング:自由な発想でアイデアを出し合うブレインストーミングを実施することで、 多様な意見を引き出す。
グループワーク:少人数のグループに分かれて議論することで、発言しやすい環境を作る。
KJ法:付箋にアイデアを書き出し、グルーピングすることで、意見を整理し、共通点や相違点を明確にする。
視覚資料の活用:図表やグラフなどを用いることで、 複雑な情報をわかりやすく伝え、議論を促進する。
これらの工夫を組み合わせることで、参加者全員が積極的に意見を出し合い、活発な議論を展開することにも繋がるでしょう。
例えば上記を活用したイメージとしては以下のような流れです。
ある企業では、新製品開発のプロジェクトにおいて、ファシリテーションスキルを活用した会議を実施しました。リーダーは、会議の冒頭でブレインストーミングを行い、メンバーから自由にアイデアを出し合ってもらいました。
その後、KJ法を用いてアイデアを整理し、グルーピングすることで、新製品のコンセプトを明確化しました。さらに、グループワークを通して、具体的な製品仕様やマーケティング戦略についても派生して議論を深めました。
その結果、メンバー全員が積極的に意見を出し合い、創造的なアイデアが多数生まれただけでなく、チームワークも向上し、プロジェクトは成功。
<教育現場におけるグループワーク>
教育現場では、グループワークなどでファシリテーションスキルが役立ちます。教師がファシリテーターとして生徒の議論を促進することで、主体的な学習を促し、深い学びを実現することができます。
具体的な工夫例
明確な目標設定:グループワークの目的や達成目標を生徒に明確に伝え、共通認識を持つようにしましょう。
役割分担:各生徒に役割を割り当てすることで、責任感と参加意識を高め、グループワークをスムーズに進めることができます。
リーダー
書記
発表者
時間管理者
資料収集者
多様な意見を引き出す: 全員が積極的に意見を出しやすい雰囲気作りが大切です。
意見交換しやすいように少人数グループにする。
肯定的な言葉で意見を促す。
異なる意見も尊重する姿勢を示す。
思考を深める質問:生徒たちの思考を刺激し、議論を深めるような質問を投げかけましょう。
「なぜそう思ったのですか?」
「他の意見と比べてどうですか?」
「具体的な例を挙げられますか?」
ICT ツールの活用: タブレットやパソコンなどを活用し、情報収集や意見交換、発表などを効率的に行いましょう。
振り返りの時間: グループワーク後には、 振り返りの時間を設け、良かった点や改善点などを共有することで、 次回への学習に繋げましょう。
例えば上記を活用したイメージとしては以下のような流れです。
ある中学校では、歴史の授業で、ある 歴史上の出来事をテーマにグループワークを行いました。教師は、生徒たちを少人数のグループに分け、それぞれの少人数グループに異なる資料を提供しました。
生徒たちは、資料を読み解きながら歴史上の出来事の背景や原因、結果について議論し、それぞれのグループで結論をまとめ、発表を行いました。
教師は、ファシリテーターとして、生徒たちの思考を深めるために、生徒の考えを聞いていきながら、時には意見同士を繋げて、どうだろう?などと、議論の活性化につとめました。
その結果、振り返りの時間でも、生徒たちは深く理解するだけでなく、 協調性やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を高めることができたなど、多角的に気づきが多い時間となりました。
まとめ:リーダーシップに必須!ファシリテーションスキル
改めてですが、現代社会において、リーダーは、指示や命令を出すだけでなく、チームメンバーの能力や創造性を引き出し、組織全体の成果を高めるために、ファシリテーションスキルを身につける必要があります。
ファシリテーションスキルを向上させるためには、上記で記載されたことを意識し準備するだけでも変わってくるでしょう。他にも、書籍やオンライン教材で気軽に学んでみることもおすすめです。
以上「ファシリテーションとは?」でした。
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