我ら、ポケモン世代!!
小学生の時、突如として登場した【ポケモン】。
今や説明不要のメガヒットコンテンツである。
あの頃はこんなにも続くコンテンツだと思いもせず、
(勿論そんなことを考えるような年齢でも無かったのだが)
夢中で151匹の名前を覚えたものだ。
◇「1人のヒーロー時代」から、「みんなで補って戦う時代」へ◇
大人になったある日、親友が僕に言った。
「ポケモンで育った俺ら世代は、チーム戦が得意らしい!ビジネスにおいてもみんなで団結・協力して勝っていくっていうのが得意らしいで!」
言われてみると妙に納得した。
確かにそれまでのゲームを見ると、1人のヒーローが活躍した時代だ。
マリオしかり、ロックマンしかり、1人のヒーローが敵をなぎ倒していく。
現実社会を振り返ると、
【24時間戦えますか、サラリーマン】とかいうCMじゃないが、
自分自身が寝ずにガムシャラ働くことが正義!という時代。
みな自分が切磋琢磨し、ヒーローの如く社会という戦場で戦う。
見ようによっては孤独な闘いだ。
ヒーロー争いとも言える社会の中での争いで脱落した者が這い上がるのは容易ではなく、その向上心というかなんというかが、もしかすると戦後のバブル景気をもたらしたのかもしれない。
話は戻ってポケモンである。
このゲームは皆さんご存じの通り、1人のヒーローが戦うというゲームではない。
あくまでも主人公は登場するのだが、主人公が自ら敵をボコボコにする!というものではない。
主人公は複数のポケモンを育てて、敵と戦い、なおかつ敵を捕まえて仲間にする。
敵=倒すもの
という概念から、
敵をギリギリ生かして仲間にして、その後の戦いに一緒に挑むという斬新な発想。
しかも大多数のポケモンにはご丁寧に『弱点』という要素が備わっており、
敵と相まみえる時には、互いの相性を意識しながら戦わないといけない。
そのゲームで育った世代。
なるほど、この下地で育ったなら、確かに自分の長所を伸ばして、仲間と一緒にお互いの短所を埋め合って戦うという現代のビジネスとマッチしているのも頷ける。
昨今のビジネス界では、プロジェクト事に自分の得意分野を活かして参加し、成果をあげるという働き方も珍しくない。
DAOという管理者不在、意思決定も参加者全員が平等な権利を有する働き方なんてものも出てきている。
◇自分たちに目を向けると◇
確かに身近なところでもこの発想(弱点を補完しあって戦う)というものが存在している。
我々の会社である。
メンバー全員、得意不得意分野がバラバラで、本当に絶妙なバランスで補いあっている。
これも同じく親友が数年前に話してくれたことだが、
「これから先は、会社に属して定時まで働いて給与をもらうという体系が崩れてくるかもやな」
という話も、もう多くの場で現実になってきている。
これから先、子供たちが大きくなっていった先では、
果たして今のようなポケモン型の働き方が主流なのか、
それとも新たな働き方が生まれてくるのか。
そういった時代の流れも注視して生きていこうと改めて感じた。
◆最後に御礼◆
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