【映画感想文】 トーク・トゥ・ミー
〔注意・全部ネタバレ〕
SNSでバズるため、仲間外れにならないため、いつもよりちょっとヤンチャな友達とつるみ、少しなら危ない遊びもやってみる。たぶん主人公たちはごく一般的な現代の学生たち。
大切な家族と友だちにうまく伝えきれない本心、思春期特有の空回りし合う空気感が上手い。
主人公ミアは慕っていた母親の不可解な死と、元カレをめぐって少し気まずい幼馴染との関係、微妙に周囲から浮いてしまいがちな自分の気分を誤魔化すため、怪しい霊媒遊びに立候補する。
シンプルなストーリーで、特にこれといった捻りは無し。もうちょっとオチがうまくついてくれればすっきりしたと思うが、気になる部分が疑問なまま、わりとあっさり終わってしまった。
…と思ったら、関連記事を読むと、続編の製作が決定しているそう。そのために伏線回収は敢えて避けたのだろうか?
疑問1.
母親の死の理由が結局不明なまま
疑問2.
父親は助かったのか? 病院で父親の背中を追いかけていたが、幻想か現実か不明。
疑問3.
「手」による霊媒で会える霊は、実際の霊ではなく、あくまでも霊媒者の願望の具現化?
疑問4.
幼馴染とその家族に誤解されたまま終わるのでモヤモヤが残る。
心理的に怖がらせてくれると思いきや、どっちかというと若干スプラッタ気味のドッキリもの。効果音が大袈裟に大きく、音で脅かそうとしてくる。
余計な説明が無くテンポ良く見やすいが、伏線のように感じる点は一切拾わずに終わってしまう。ひたすら主人公が不運に見舞われ続け、不憫すぎるので次作で解消されるなら続きも見てみたい。
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