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僕が収入0になっても笑える理由


どんぐり生産者のシンです。
今日もお読みいただきありがとうございます。

今回は僕の過去の経験と、毎日を笑顔で過ごすために大切にしていることをシェアさせていただきます。
最後までお読みいただけたら嬉しいです。


暗黒の2年間


僕には「暗黒の2年間」と呼ぶ、戻りたくない日々があります。
それが野菜スイーツ店を開く前の2年間(2015〜2017)のことです。

当時勤めていたパティスリーを辞めて、野菜で作るスイーツ店をオープンしようとしていました。

会社を辞める時も上司に、
「野菜のお菓子なんて需要ないし、そもそもフルーツの方が美味しんだから、一回落ち着いて考えろ」と言われていました。
※その時の僕は、8年の下積みをし、一通りのお菓子が作れるようになっていました。


それでも僕は、野菜もフルーツもそんなに変わらないとタカを括り、起業の準備を始めます。


想像と違う苦しみ


そして無事会社を退職し、意気揚々を野菜スイーツの試作を始め、愕然とすることになります。
(もちろん会社に勤めている時に、試作に取り掛かっていましたが、引き継ぎ等で忙しく、オーソドックスな野菜でしか試作ができていませんでした)


何にそんなに愕然としたのかというとこの時、「フレッシュ野菜をお菓子に直接加える」というこだわりを持っていて、
野菜を直接仕入れてお菓子にするということを繰り返していたのですが、それが全く思い通りにいきませんでした。


フルーツはそのもの自体が甘いものが多く、お菓子との親和性があるのに対し、
野菜は、苦味、エグ味、酸味など、お菓子にするをどうしても余計に悪目立ちするものが出てしまいます。(苦味、エグ味、酸味などを消せば、野菜を使っているという意味がなくなってしまう)


さらに困ったのが、「野菜の繊維」です。
野菜の種類によって違うのはわかりますが、

時期、産地、生産者、種類によって、そこに入っている繊維の量が全く違ったのです。

そうするとレシピが野菜によって変わってしまったり、生地がどれだけダレるのかが変わってきて、お菓子になりません。

この時にフレッシュな野菜を使うことが、こんなに難しいことだったのかを改めて実感します。


失敗につぐ、失敗


野菜のスイーツ作りを始めたときに「36種類の野菜のお菓子作ろう」と決めて取り掛かった試作も、


毎日試作をしては、
失敗、失敗、失敗、、、、、、、が続き、肉体的にしんどくなってきて、


試作をするために仕入れる大量の野菜たちが、資金を圧迫し、精神的にも苦しくなっていました。


この時の全く前に進んでいない毎日は、

パティシエになり職場でシェフにいじめられたり、睡眠をとる暇もなく、始発から終電で帰宅する日々より辛く感じました。

何度も何度も何度も、辞めたい、辞めたい、、、辞めたい。。。。。

そして積み上がられていく失敗のお菓子たち。
心は限界になっていました。

そんなときいつも、会社の上司に言われた言葉が頭をよぎり、

「野菜のお菓子なんて需要ないし、そもそもフルーツの方が美味しんだから、一回落ち着いて考えろ」

という言葉が繰り返し頭の中をぐるぐるして、
絶対に認めてもらおうと自分を奮い立て、正気に戻るのです。


そして気づけば2年が経過して、ついに36種類の野菜のお菓子を完成させました。(36種類にしたのは、毎月3種類のお菓子BOXに詰めて、定期便としてお送りししたかったから)


そして再び訪れた、収入ゼロの日々と大切にしていること

その後のお店は、苦労の甲斐あってお客様に恵まれる日々を過ごしました。


ですがあるキッカケで、どんぐり栽培を志し、また収入が0になります。
どんぐりとの出会い、志した理由はこちら。


眠れないほど苦しみ、収入がほとんどなかった暗黒の時代を経て、
再び、収入が0になったのです。


それでも今はこの時とは、違います。
家族もできて、応援してくれています。


今でも野菜スイーツのお店の時のお客様とも繋がっていて、応援の言葉をたくさんいただきます。


人間、目標があっても希望がなければ、継続できません。
反骨心で動けるのも、短い間だけです。


何より、今は昔と違って心が晴れやかです。

状況としては同じように、収入にならない、失敗ばかりの毎日なのに、
心が違います。


もちろん田舎で、緑に囲まれて生きているというのもあるでしょうが、それ以上に今は、希望にフォーカスして過ごすことができています。


特に大切にしているのは、

・小さなことに幸せを感じること
・人の良いところを見ること
・周りに感謝すること。

そうやって在れれば、苦しい時期ですら晴れやかに生きていけます。


在り方が変われば、状況が変わります。だから今は苦しくありません。


未来の希望があるし、応援してくる仲間や家族もいるのですから、それ以上は贅沢というものでしょうね。


「足るを知る」なんて言葉がありますが、なんていい言葉なんでしょうね。


いつか僕もそんな境地に辿り着きたいものです。
まだまだ、欲が溢れ出る時があります。

どこを見て生きるのかは、どこに行きたいかと同じくらい大切なことです。





最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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それではシン / どんぐり生産者でした。
また次の記事でお会いしましょう。


この記事を書いたのは、



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シン  /  田舎どんぐり生活
日本初のどんぐり栽培を行なっています。いただいたサポートは、どんぐり栽培、どんぐりを通じた環境保全活動費として大切に使わせていただきます。記事を読んでいただきありがとうございます。