
歩き遍路で体感した「魂ってこうゆう事」
弊社代表が起業のきっかけとなったのが、
この「四国八十八ヶ所巡礼歩き遍路」です。
50歳にしてそれまでの人生の考え方がすっかり変わった出来事です。

ただ遍路道を歩いた、ただそれだけ。
ただそれだけのことなのに、知ってしまったのです!
不思議体験はいくつもありました。



第38番札所金剛福寺で出会った姫路市出身の画家山口さんとおっしゃる方が声をかけてくださり、さっきここを歩いたでしょ?と言って下さった絵葉書。私じゃん…(*ノωノ)。ビックリした~
そう、歩き遍路で覚醒してしまったこと。
今ここにある肉体は私のものです。
私の心も私のものです。
ここからが本番です。
魂は別物です!
肉体と魂は別物でした。
私は私であって私ではない!!!!
これを理解して下さるかしら。
つまり、現在この「私」として認識している私の肉体は借り物であって
肉体はやがて年老いて、生命活動を終わり消滅します。
でも、その魂は、終わらないのです。
前世で誰かの体を借りて人生を送り、
たまたま現世において「私」という体を借りて生き、
「私」が消滅したあと、来世ではまた誰かの体を借りてつながっていくのです。
白装束を身にまとい、金剛杖を持ち、和袈裟を掛け、一人歩き遍路をしているときに体感したのです。

そしてもう一つ大切なことを知ってしまったのです。
人間一人一人は、実はみな仏様なんだって。
日々の煩悩に隠れて気が付かないだけなんだと。
無になり、自分と向き合うことで、自分の中にある仏様を覚醒させる。
歩き遍路は、ただひたすらに、黙々と歩きます。

だんだんしんどくなってくると
過去にあった嫌な出来事やつらいこと
たくさんの思い出が走馬灯のように頭をぐるぐる回って
山の中を歩いているときなんか、独り言を言い始めたり、
気が狂いそうになって叫びたくなったりもします。

でも、何回かそれを体験していくうちに、
いったん自宅へ帰って普段の生活を送り、
次にまた遍路へ出発したときに、感じるんです。

「ああ、ここにある人生をありがとうございます」と。
今、こうして歩き遍路の旅へ出られることのなんと有難いことか!
人生いろいろあったあけど、結局人並な人生を送るために
どれだけ努力して、また支えられて今があるかってことがわかってくるんですね。
自然とその人並な人生を送らせていただいてありがとうございます!
という「感謝」の気持ちがフツフツと沸いてきたんです!
そこからですね。
自分の人生は、いい人生だったなと。
ここまで導いて下さってありがとうございます。と。
魂が喜ぶというか、ふわふわとより高い位置へと上がる感じ。
たぶん「徳を積んで魂が高尚なものになる」って仏教の世界で聞いたことがありませんでしたか?
だから、もしもまだ私に残された時間があるのだとしたならば、
世のため、人のため、誰かのために
役に立って終わらなければならないのだと。

世の中には、早くに亡くなられた方いらっしゃいますよね。
あんなに人のために尽くす良い人が、惜しいことよ…と。
でも、心配いらないと思うんです。
その方の魂は間違いなく、来世では仏様になられていらっしゃいます。
ここで、また大切なことが!
だから、人間悪事を働いたらダメなんですよ!
世の中には、人を言葉で傷づけたり
人を騙してお金を手に入れたり
窃盗を働いたり
殺傷をしたり
職業に貴賤あり です。
その人の魂は間違いなくレベル下がります。
死んだら終わりではなく、その次に待ち受けている人生がまた続くのです・・・。
恐ろしいことだと気が付きましたか?
死んだあと、その魂のレベルに合わせた人生がまた待ち受けているのです。来世で生まれ変わった人生は、どこの誰のところへ生まれ出てくるのか
どういう環境の下で一生を終えるのか
人間か、動物か、あるいはその中間の未完成な人間であるか
「この世は苦しみである」と説いた賢者がいます。
生きていることが苦しみであると。
人間として生まれると喜怒哀楽が常に付きまといます。
どうか次は、心安らかな仏様に生まれ変わりたいと願う
そういう心の域がわかる気がします。
世の中ってなんで良くならないの?って不条理を憂えることありますよね。この、魂が延々続いていくことを皆が知っていれば、
悪事を働くこともなくなると思うのです。
神社仏閣を参拝すると、肩が重たくなって、何人もの人が乗っかってる感じを体験したことがある人、いるかな?
暗いところ、ジメジメしたところ、なんだかドヨ~ンとした空気のある場所には不成仏霊がいるよ。と人を怖がらせること言う人がいらっしゃいます。
私もそんな、迷信話は興味無かったのですが、もしかしたらまんざらウソじゃないのかもなあ~と思うようになりました。
四国八十八ヶ所巡礼してると、たくさんいらっしゃいますよ。
寺の境内の中に・・・。
また、すれ違うお遍路さんにも。
観光バスでやってくる大勢の観光お遍路さんにも。
みんな、自分が持ってる「業(ごう)」を捨てに来ていますから…。
ある日、遍路から帰宅してしばらく、私も含めた家族に次々と災難が降りかかりました。
その後、何事も無かったように皆ケロリと回復しました。
その時は、一生懸命でしたので物事を考える余裕などありませんでしたが、あれは、何だったんだろうと。
それから、また普段の生活の中で、神社仏閣に立ち寄ることがあった後、
仕事でビックリするようなクレーム言われたり、
自転車ごと車にはさまれたり、
階段から転げ落ちたりしましたが、ケガをすることもなく
何事も無かったかのようにケロリと回復するという
不思議な体験が続きました。
その答えはこれから歩き遍路を続けていく中できっとわかると思います。
歩き遍路で気付かせていただいた感謝の気持ちは、
今でもどこかの道すがら、道端のお地蔵様をお見掛けするたび
静かに手を合わせて
「この道を歩かせて頂いております。ありがとうございます。」
と謝意をお伝えしています。
私の大切なポリシーとなりました。

愛媛県愛南町の柏坂峠を歩いているときに出会ったお遍路仲間の皆さん!
みんな初対面だけど親近感湧くんですよね。後ろに由良半島が見えます。
四国八十八ヶ所巡礼は、年間10万人が訪れ、そのうち歩き遍路さんは年間5,000人という統計が出ています。
リピーターさんは、たくさんいらっしゃいます。
10周目です~という方ざらにいらして
中には、100周目超えてる先達さんとかΣ(・ω・ノ)ノ!
皆さんお遍路にはまることを、「お四国病」と言います。
四国外からいらした方は、帰宅するとすぐさま、また四国遍路へ行きたくなるんだそうです。
わかります!そのお気持ち!
ひとまず、ここまでにしておきましょう。
つづく・・・。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ご縁がございましたら、お会い致します。
