竹工作 [竹のおやつ用トング]
「はい、どうぞ」
「たけのこほり」イベントで「竹の中から”たけのこの里”」
を見せようと考えた時。
当時はまだコロナが落ち着いたばかり。
見ず知らずのおじさん(私)が、子供に「はい、どうぞ」って
素手でチョコレート菓子を渡すわけにはいかないよなぁ。
そこで、トングを作ろうと考えました。
作ったもの
竹でトングを作りました。おやつ用です。
ベース部分は孟宗竹です。
スマホスタンドなど作った際の余った竹を使いました。
左右のメイン部分は真竹です。
全て竹林整備活動でいただいてきたものです。
細い部分を丸ごと油抜きして適当な長さに切って自然乾燥させました。
それらをつなぐ竹串は100円ショップで購入。
まん丸の竹串を手作りするのは、割に合わないと思いまして。
私の竹工作は、基本的に「竹は竹のままで」という考えで作っています。
つまりできるだけ加工しないように。
竹の形や色をそのまま残したいと思っています。
こんな使い方
そもそも、このために作りました。
いろいろと、普段使いしてます。
で、やっぱり、ポテチでしょぅ。
左手で使っているのは、1つはこの写真を撮るため。
普段は、右ではパソコン操作してるからです。
便利ですよ。
作り方
孟宗竹でベースを作りますが、形は台形にするのみ。
表面も内面も竹をそのまま残しています。
結果として厚さも自然のまま。
そこに真竹を割ってメイン部分を作ります。
丸い竹からどの部分を使うか。
できるだけ左右対称の方が美しく仕上がると思うので、
形を見て決めます。
その幅は、ベース(孟宗竹)の厚さよりやや細くします。
その両側を少し削ってバネ性を持たせます。
ここがポイント。
曲がり具合(硬さ)を確認しながら、程よく削る。
そうして竹串2本を通し、中に接着剤を少しいれて、完成です。
工業製品とは違う手作り品
おやつをつまむ。
その機能だけを求めるなら、竹で作る必要はありません。
ホームセンターや100円ショップでも、十分良いものが売られています。
工業製品は大量に速く作ることで安くできます。
でもその安さの根源はエネルギー、特に石油だと思います。
この値段によって支配されていると。
この竹製の手作り品は、
できるだけ(自分の)エネルギーをかけない作り方です。
無理やり設計どおりの形には加工しない。
楽をして作ろうとすると、自然とこうなります。
また、捨てる時も環境影響の少ない物を心掛けています。
その結果、材料費を抑えることができます。
工業製品よりは寿命は短いかもしれませんが、
竹は毎年生えてくる。
そしていつでも手作りできます。
自然とともに暮らしながら、
「つくる喜び」、「つくりだす喜び」を感じられる。
それが竹工作の良さだと思っています。
おまけ
先ほどのトングは、少~しだけ接着剤を使いました。
そこで、究極の形をめざせないか?
竹だけで、作れないかと考えてみました。
これぞ本当に100%竹製です。
竹串1本で止まっています。
手作り加工の揺らぎがあるからこそ、
竹串1本で形を維持できています。
※デザインはいまいちかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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