![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55070167/rectangle_large_type_2_bb93ea4805dbfdc1fe210bc91e372ba0.png?width=1200)
ブルゴーニュ地方のAOCの格付け分類が統一されていないことについて
1. 非統一な格付け分類
ソムリエ試験の勉強などでブルゴーニュ地方のAOCについて学んでいると、Webや書籍などによって格付けの分類が異なることに気づくと思う。例えばBIVB(Bureau Interprofessionnel des Vin de Bourgogne, ブルゴーニュワイン委員会)による分類では下図のようにAOC Régionales, AOC Villages, AOC Grands Crusに分けられ、AOC Villagesの中にはAOC Villages Premiers Crusと呼ばれる特に個性があるとされている区画に認められたデノミナシオンがある。
しかし一方でソムリエ教本ではBIVBの定義においてAOC VillagesとされていたものがAOC Communalesという名称で記載されているし、下記エノテカの記事ではAOC Régionales(当該記事のスペルだとアクセント記号がなく"Regionales")の上にAOC Sous-Region(他サイトでは"Sous-Régionales"という表記が多い)という分類が増えているなど、なぜか書籍やサイトによって分類カテゴリーの数と名称が異なっている。
AOC Sous-Régionalesという分類カテゴリを記載しているサイトでは、BIVBによる分類においてAOC VillagesとされているMâconやCôte-de-Beaune-VillagesがAOC Sous-Régionalesであるとされており、非常にconfusingである。
2. 格付け分類が統一されていない理由
ではなぜこのような差が存在するのだろうか?
ここから先は
3,566字
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?