介護の話 「行き先に困る利用者と家族」※今回長いです。
とある介護事業所の責任者をしながら今日は自分の好きな時間にすると決めた男、ryuです。
漫喫で漫画読んできました!
地獄楽、面白いです。
「BPSD」
BPSDとは「行動・心理症状」のこと。
昔は「問題行動」、少し前は「周辺症状」と呼ばれていました。
認知症には中核症状と周辺症状と呼ばれるものかあります。
中核症状…
「認知症に伴った理解力や認知機能、記憶力の低下など」
周辺症状…
「中核症状の影響で現れる行動や心理状態」
そしてBPSDはほぼイコールで周辺症状。
言葉として副因的な受け取り方になるが、介護において本人や家族にとっては中心的な課題であることから、呼び方が変わりました。
問題行動が周辺症状に変わったのも同じような理由です。
「共同生活への支障」
BPSDは生活に支障をきたすもの全般を指すことが多く、徘徊や誤食といった行動、昼夜逆転や帰宅願望などの心理状態です。
そして今ウチの事業所でBPSDが問題となり医師から「ホームは無理じゃないか?」と話の出た利用者さんがいます。
元々ペースメーカーが入っており体自体も弱めではありますが、とにかく構ってちゃんで常に「具合が悪い。助けて!」と訴え続けています。
それ単体なら大したことないのですが…嘘か本当かの見分けが付かず、先日胸水が溜まっていて入院しました。
退院後はよりひどくなっており、先日から「脚が痛くてあるけない!車椅子持ってきて!」とフラフラに。
レントゲンでは骨に異常がないため、神経痛or別の疾患or嘘か思い込みということに。
本日わざと転ぶフリをしてそのまま転倒してしまいました。
「どこに行けるのか?」
この場合はほぼ間違いなく病院しかありません。
というよりも、認知症がある時点でグループホーム以外のサービスに委ねるのは困難です。
家族と家で過ごすにしても目が離せず、家族は仕事を辞めて介護に当たらなくてはなりません。
サ高住や老人ホームでは頻繁になるナースコールに対応できず、すぐに転居を促されます。
そのためこういったケースでは心療内科や認知症専門科で生活に支障のある症状を治療してから次の行き先を考えることとなります。
「認知症の人のための場所」
グループホーム以外で認知症ケアが無理だと言っているわけではありません。
介護サービスの中で認知症の方が最も長く自然に過ごせるのがグループホームという話です。
これはその事業所の方針と担当医師の協力が噛み合わなければぜっっっったいにできません!
逆を言えば方針がしっかりしている事業所に理解ある医師、そして協力してくれる家族がいれば対応できるサービスも沢山あります。
「最後に」
長くなりましたが最後です。
グループホームでの看取りと病院での看取りは異なります。
グループホームで環境が整っていれば自然死に近い形で終わりを迎えられます。
病院では必ず医療的ケアが入るので、自然死とはいかないと思います。
今はとにかく問題になってる方が長く生活を継続できることを考えてケアにあたります。
家族も「出されるのでは…」と不安の中で生活してます。
マメにメールして「大丈夫」と言っても不安は簡単に拭えないようです。
私が守り続けようとしているのはそういう場所です。
小さい会社が続けていけるように、新しいことに挑みながら頑張っていきます。
ありがとうございました😊
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