「本質を見抜く例え話」※長いのでオススメしません。
やっぱり人に何かを伝える時に一番有効なのは「例え話」だと思うんです。
例え話が有効なのは「相手の知っているものに置き換える」から。
よくなんとなくわかる程度の時って「フワフワしてる」とか「ピンとこない」って表現しませんか?
本当に理解するっていうのはそのフワフワをギュッと形として固めたり定着させることだと思います。
「島田紳介さんはすごい!」
私は本当に島田紳介さんのトークが大好き。
どんな話であったとしても誰にでも理解できる例え話をします。
しかも一つのテーマから始まった例え話は必ず日常的に使いそうな場面に転用して話すんです。
細部は異なりますが、私の中で一番印象に残っている話。
ずっと暮らす夫婦でいつまでも同じ相手に興奮するなんて頭がおかしいとしか思えん。
ある日家に帰って玄関先に毒蛇がいたら最初は恐怖でどうしようか慌てたりするもんや。
けどな、1週間1ヶ月って続いてみぃ?
気づいた時にはポーンって平気で飛び越えよんねん。
人間はそやって何にでも慣れるもんなやから、いつまでも奥さんに性的な興奮するなんて異常や。
興味をなくされたかてそれが人間って思うしかないやんか。
まぁ、テーマはさておき、この話を聞いた時はめっちゃ笑いましたよね。
置き換えが本当に上手い。
どこが上手いかと言うとテーマの雰囲気を伝えるための話ではなくて、本質を伝えるためにあえて逆の感情を使った話だと言うところです。
「愛情と恐怖だから話が違う!」
と言う人もいるでしょう。
しかしそれは間違い。
本質は同じ。
これは愛情と恐怖の話ではなく「人間の機能的な慣れ」の話です。
人は全てのことに「慣れる」もの。
愛も恐怖も善意もも悪意もそこは変わらない。
話や物事の本質を見極めてみんなの知る共通する何かに置き換える。
これが伝わる例え話の一つの極意でしょう。
「例え方」
先程の例は愛情と恐怖と逆のもので例えるユーモアあふれる例え方。
私が思うに例え方には2通りあります。
①伝わりづらいものを別のもので説明する
②別の表現でその程度を説明する
①は前述の島田紳介さんのパターン。
②はフットボールアワー後藤さんの代名詞となっている「例えツッコミ」です。
とある番組の企画で素と写真のギャップが激しすぎた時に出た有名なツッコミが
「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」
自分がどういった感覚でどういう感情を抱いたのかを例えたツッコミですね。
「例えのコツ」
とにかく「慣れ」です。
ポイントは前述の通り
「話の本質がどこにあるのか」
を探す作業。
何かを見た時に雰囲気が似ているもの、仕組みが同じものを探す作業をひたすら繰り返す。
私は物事の理解がとても苦手だったので、似ているものを探しては「あれみたいなこと?」と聞いてました。
たまたま私にとっては自分が理解するための例え話であったため、日常的に本質探しをしていました。
「自分のため」
最後になります。
冒頭で誰かに伝えるためと書きましたが、実はそれ以上に自分の役に立つ技術です。
目の前にある課題に対して本質が近い、同じものを探すことで解決のヒントを得たりできます。
これは長たらしく難しく書きましたが、普通の人が当たり前にやっていることです。
ただなぜわざわざ文章にするかと言えば、それは「自然にしていることを言葉で明確にするため」です。
これがフワフワをギュッとする作業ということ。
今回は完璧に自分のためのアウトプット。
3日かけてやっとイメージが固まりました。