ヨルシカの幸福の絶頂を抱えたまま死にたい
多分、この手の記事はもう何回も書いてると思うけど……。
先日、ヨルシカのライブ「前世」に参加した。
ヨルシカの作る世界観は本当に独特で、演奏パートと朗読パートに別れている。
朗読パートで小説を音読し、その世界観を客に伝えた後に曲の演奏が始まる、を繰り返す。
これによって、演奏される曲がどのような世界観で描かれているのか?がスッと頭と身体に入り込んでくるのだ。
曲の一つが一つがストーリーになっており、曲の演奏順にもきちんと意味があり、ライブとミュージカルの複合のような形で進んでいく。
曲がストーリーになっている構成は、10年ほど前に流行ったボカロの「カゲロウプロジェクト」(メカクシティデイズ)にちょっと近いかもしれない。
本当に感動した。
感動して途中何度も涙ぐみそうになった。素晴らしかった。
素晴らしいからこそ、終わった後の反動が凄く大きい。
最後の曲で「まだ終わらないでくれ」と何度も願った。
でも始まりには終わりがあり、何とも言えないカタルシスを感じながら、終演を告げるライトが点灯し、現実に引き戻される。
この最高の幸福感に身を包まれながら死ねたらどれだけ幸せなのだろうか?
だから楽しいことは怖い。反動が強すぎる。