「野獣降臨」稽古場風景【感染対策】
ドナルカ・パッカーンでは7月22日〜26日にかけて野田秀樹氏の初期戯曲の傑作「野獣降臨」を緊急上演いたします。40年以上前に書かれた「野獣降臨」は感染症をモチーフとし、日本における「差別」の問題を照射した壮大かつ破天荒な物語です。この度の「緊急上演」では3人芝居、80分の芝居へと構成し直し、「野獣降臨」の本質を抽出しエッジの効いた上演をいたします。新型コロナウイルスへの対策の様子をお伝えいたします。
稽古場に入る前、入ってからやること!
今回の稽古は(直前の稽古以外は)区民施設を転々と移動しながら行っています。ですから、毎回の稽古場の消毒は欠かせません。毎回持ち歩いている稽古場感染防止対策グッズがこちらです!(……けっこうな物量です!!)
・机、椅子などの備品、またドアノブなどの消毒を行います。
・入室時にアルコール消毒液で手指の消毒を行います。
・キャスト・スタッフは、稽古当日には各自検温を実施し、37.5度以上の場合は自宅待機とします。体調不良についても同様とします。
それぞれの区民施設にも消毒用の備品が置かれているので、それらも動員して、手を触れそうな部分や共有部分を消毒しております。その後にやっと稽古が開始です。
稽古中にはマスク着用!
稽古中はマスクあるいはフェイスシールドをつけております。マスクとフェイスシールドの両方の場合もあります!
「野獣降臨」は、とある感染病・伝染病を追う感染所の所員たちが登場します。彼らはフェイスシールドをつけて登場しますので、稽古場においても同様です。また、そのフェイスシールドを着けた感染所所員たちがそのまま宇宙飛行士にも変容します。そのあたりは衣装の工夫にもご注目ください!
休憩中はソーシャルディスタンシング!
いつもは90分程度稽古して15分程度休憩で進めていますが、いまは60分程度の稽古、10分〜15分程度の休憩という形にし、すべての窓やドアを全開にして、空気が停滞しないよう換気を行っています。
また、休憩中のそれぞれのスペースはソーシャルディスタンシング! ということで三密(密閉・密接・密集)の重なりを避け、休憩をとるようにしています。
感染予防対策について
いつもとは違う作業が入り、まだまだ慣れない状況ですが、万全の対策を実施して稽古・上演に向かいます。その他、ドナルカ・パッカーンでは稽古場・劇場において、業界団体(舞台芸術)のガイドラインを基に、新型コロナウイルス感染予防策に取り組んでおります。詳しくは以下のウェブをご覧下さい。
今後、劇場での感染対策や、観客の皆様へのお願いなどを掲載して行きます。
ドナルカ・パッカーン緊急上演
「野獣降臨」
作:野田秀樹 脚色・演出:川口典成
2020/7/22-26 @萬劇場
https://donalcapackhan.wordpress.com/