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70年代YESのアルバム
1970年代中旬、私がROCKに目覚めた頃YESの人気は凄かった。
当時のミュージックライフ誌の1974年人気投票では堂々2位だった。1位は王者LED ZEPPELIN。1973年初来日公演が衝撃的だったのと、プログレッシブロックという新しいジャンルの音楽が日本人の感性にピッタリハマった為だろう。当時はSFブームだった。ロジャーディーンの幻想的なジャケットも売り上げに大きな貢献していたのも間違い無い。
私が初めて買ったイエスのアルバムが「海洋地形学の物語」だった。当時私は13歳。
近所のダイエー内にあった新星堂レコード売り場が海洋地形学一色に染まっていたのだ。SF大好き少年にこのジャケットは毒だ。
中学生にとって3400円は大金だったはずだが、どうやって購入したのかは覚えていない。まあろくなことはやって無い筈なのだが。
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YES
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1969年度作品
これがイエスの記念すべきファーストアルバム。ジャズロック色の濃い作品だが残念ながらヒットはしなかった。
このアルバムを聴くとイエスサウンドにとってコーラスがとても重要なのがよく解る。
HOROLD LAND
メンバーは下記のとうりだ。
ジョンアンダーソン(VO)
ピーターバンクス(G、VO)
クリススクワイア(B、VO)
トニーケイ(KEY)
ビルブラッドフォード(DS)
バーズの「I SEE YOU」とビートルズの「EVERY LITTLE THING」の2曲のみカヴァー曲である。
TIME ANDA WORD
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1970年度作品
このアルバムは特殊な作品だ。
なんとオーケストラを導入したシンフォニックロック。
初めて聴いた時「映画音楽みたいやな」と感じたのはオーケストラのせいだ。
「NO OPPORTUNITY NECESSARY NO EXPERIENCE NEEDED」はリッチーヘブンスの作品で「EVERYDAYS」はバッファロースプリングフィールドのカヴァーだ。
SWEET DREAMS
THE YES ALBUM
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1971年度作品
音楽的方向性の違いという事でピーターバンクスが解雇されステーヴハウが加入する。ロック、ジャズ、カントリー、スパニッシュギター奏法をマスターしたステーヴの加入によりイエスサウンドが完成する。プロデューサーのエディオフォードの功績も大きい。
3分程度の曲に壮大なイントロやソロパートを付け加え10分程度の曲にしてしまう手法を編み出したのもこのアルバムだ。
イエスサウンドが確立したアルバムと言って良い傑作なのだ。
YOURS IS NO DISGRACE
FRAGILE
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1972年度作品
トニーケイが首になりストローブスのリックウェイクマンが加入する。
オルガン主体だったトニーと違いリックはあらゆる鍵盤楽器を完璧に弾きこなす事ができイエスサウンドに大きな貢献をしている。
このアルバムはライヴスケジュールが詰まっていてレコーディングに費やす時間が取れなかった為メンバーのソロ作品を散りばめたアルバムとなっている。
ROUNDABOUT
CLOSE TO THE EDGE
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1972年度作品イエスの最高傑作と呼ばれているアルバムだ。収録曲は3曲。
タイトル曲はA面1曲という大作だがいつ聴いても引き込まれてしまう。私の場合先にイエスソングスを聴いてしまった為ライヴバージョンの方が好きになってしまった変態なのである。
CLOSE TO THE EDGE
YESSONGS
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1973年度作品
イエスは1973年3月に日本にやってきた。
私は残念ながらまだ幼かったので行って無い。
私の持ってるイエスソングスの日本盤には評論家の中村とうよう氏のライナーが入っている。
大絶賛なのだ。若者達が複雑な大曲を軽々とこなしてしまうのに心底驚嘆したようだ。
このアルバムは来日公演後発売された3枚組ライヴアルバム。オープニングに小澤征爾指揮ボストンフィル管弦楽団のテープが流れてきてシベリアンカートゥルで始まる展開が大好きだ。
当時の価格は4500円。アルバイトの出来ない中学生にはきつい値段だ。学校帰り商店街のレコード屋さんでじっと眺めてたのは覚えている。でも無理して買ったけどね。
当時3枚組のライヴ盤が大流行りだった。
ELP、サンタナ、バングラデシュコンサート、ウイングス、グレートフルデッド、シカゴなんて4枚組だった。
ベスト盤的要素も強いのでライブ盤は沢山買ったな。
イエスの場合スタジオ盤よりイエスソングスのバージョンの方が活気があって好きだな。
このアルバムは3枚組にも関わらず大ヒットしたんよね。ベストオブイエスと呼んでいい内容だったから。ブックレットも素晴らしい。
もし初めてイエスに興味持った方が居られればイエスソングスを聴いてみて欲しい。
YESSONGS
次回に続きます!