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トラ屋オッサン、陸上ガチ練にリベンジの巻
(扉画像は、浦和駅から浦和駒場スタジアムへ行く道すがらにある看板www)
3月16日に予定されているさいたまマラソン。事務局はたいへん積極的にランナーをサポートする取り組みを実施しており、その一環がランナー向けクリニック。以前はこういうのにはあまり興味がなかったが、最近はそうも言ってられないという思いもあり、思い切って参加するようになった。
前回参加したのがこちら。体調イマイチなこともあって見事撃沈してしまった。
しかしこの時感じたのは「キツい練習でもみんなでやれば途中で投げ出さずにやれる」ことや「基本に立ち返ってしっかり動き作りをしたほうがよい」ことなど様々。
そして今回。またメールで案内が来た。それによると「上級者向けクリニック」でメニューが「4,000×4インターバル、レスト90秒」😨そしてペースは「4分30→4分25→4分20→4分15」😱そんなエグいインターバル、やったことないぞ・・!!て言うか俺サブスリーもしたことないのに「上級者」向けとか行っていいの?
6年前の自分ならいざ知らず、今の自分はちゃんと調整したら4分半でどうにか30キロ行けるかどうか、というレベルだ。合計16キロとはいえ、最終的に4分15まで上げられて、耐えられるのだろうか?
尻込みしそうになったが、こうも考えた。「できるかどうかわからないなら、やってみないとわからないではないか」・・・けん玉ランナーがいつも言ってる「できっこないを、やらなくちゃ!」ということか・・・「申し込み」ポチッ
ただ、170人の大所帯練習だった前回とは違い、今回は定員が25名だった。これは・・・当たらんかも知れんな。まぁそれはそれでええやろ、と思っていたところ「当選しました。申し込み多数につき、定員を倍増しました!」というメールが舞い込んだ。ウヒャー来ちまったよ😇
という訳で2月11日(祝)。いそいそと埼玉は浦和駒場スタジアムへでかけた。気温はやっぱり結構低くて出発時点で0度~1度付近だが、天気は良いので始まる10時ころには十分あったかくなりそう。
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ちょうど受付が始まる9時半過ぎに到着。今回のクリニックの料金はわずか千円。えっそんな安くでいいの?という気分である。
更衣室で適宜着替えて、まだ寒いのでウィンドブレーカー着て手袋もしてトラックへ。三々五々アップジョグをしている感じ。
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5周回、キロ6~キロ5と言う感じでゆるりとアップ。このところ負荷が掛かると膝痛が発生しているのがちょっと気になるが、まぁどうにかなりそう。
10時~予定通りクリニック開始。講師は前回同様、PTCの髙野さん。彼女は先日の大阪国際で2時間40分台のPBを叩き出したガチGouランナーである。控えおろう!!ハハーッ
前回と同様、姿勢の基本(焼き鳥!)から、ストレッチ、アップの動きづくりまで丁寧に教えてもらったのだが、何がすごいって教え方がめちゃくちゃ上手い。やってることはなかなかにキツいのだが、すごく楽しそうに教えてくれるのでちょっと騙されたような気分でいつの間にかメニューが終わってる感じ。
元々苦手なストレッチでは、特にランジの姿勢で膝をグリグリ回すやつとか、そこから反対側に上半身と手をシュッと伸ばすあたりで昇天しそうになった😇
そしてさらにトラックを半周使って動きづくり。上半身も含めたいろんな動きを組み合わせるが、ポイントはやはり「腰高+真下着地」にあると見た。
最後に流しを入れるのだが、彼女の推奨は「150メートルぐらい」とのこと。これは100だと短すぎて効果が薄く、かといって200やるとかえって疲れてしまうから。7~8割の力で150がちょうどよいらしい。
さていよいよ本メニューに入る。当初は主にサブスリー目当ての人を対象にしていたそうだが、前述のとおり応募者多数で、また走力の幅も広がったことから二組に分け、遅い組のペース設定は「4分50秒~4分35秒」ということになった。
4本目の4キロが4分15になることにビビっていた私は思わず遅い方に鞍替えしようと思ったが、いや、それだとわざわざここに来た意味がないと思いなおし、勇気を振り絞って早い方の組に入ることにした。やるしかない!
メニュー開始
トラックでは4分30秒始まりの組(我々)と4分50秒始まりの組のほかにも、初心者向け完走クリニックも併催していた。追い越しも発生するし、レストの際に交錯しないよう注意しなければならない。
また、レスト(90秒)はジョグではなく完全レスト。その間に給水もいただくことができる。サービス満点やな・・・やっぱりこれで千円は、安すぎるやろ。
まず4分30で開始。4,000なのできっちり10周だ。カロスのランモードに「トラックラン」があったのでそれを使ったところ、ほぼ完璧にスタート/ゴールラインで400を刻んでくれる。これはイケる!
「まぁ、これぐらいなら大丈夫かな」と思えたのは最初の一周だけだった(はやっ)。あとは心拍が上がるにつれ、ジワリジワリと苦しみが押し寄せてくる。なかなか厳しいことになりそうだぞ、と思った6周目あたりでフッと楽になる感覚があった。心拍が少し落ち着いている。体が速度に適応したのだろうか?
心拍150前後で最初の4,000を完了。だいたい最大心拍の85%くらい、またLT限界の95%に達してるので、苦しいに決まっている。
90秒のレストなんてあっという間。たちまち「次、4分25でーす!」先生、息も切れてない、さわやかな笑顔やな・・・鬼か・・・
時々カロスをチラ見するが、恐ろしいほど一定ペースで4分25を刻んでいる。機械か?機械なのか?
そして恐れていた事態が始まった。バックストレートを吹き抜ける強風だ。当日は風速7メートルぐらいで、たぶん先日の勝田と同じぐらい。25名程度の集団の真ん中あたりに潜り込んでいたとはいえ、周回ごとに悶絶する。
この4,000~8,000の10周が一番きつかった気がする。心拍は155前後、強風で煽られたりして一時162まで上がっている。ここまで上がることは試合でもなかなかない。かなり厳しい状況だ。あと10秒もラップ上がって、耐えられるのだろうか??
またも90秒のレストは瞬時に過ぎ去り「次は4分20でーす!(ニッコリ)」ドSかな?
しかし自分でも驚いたが、90秒レストは思ったより心拍が落ち着いており、再開して150前後に上がったあとはしばらく(5周くらい)は安定していた。その間はもう淡々と「走る機械」になったつもりでただひたすら前のランナーについていく。
しかし後半はやはり強風にあおられたりして心拍が160前後に高止まり、このあたりが最もつらかった。でもこれを乗り切ればあとは4分15の1セットだけだ!何とか食らいつけ!
途中、何度か遅い組をラップするタイミングがあるが、そのたびにお互い「ファイト―!」「ナイスラン!」と声を掛け合う。試合の時と同様、声出しは自分も元気になるので積極的に行う。
この回も先生のペーシングは完璧に4分20を刻んでいた。やっぱり機械か?
最後のレスト。水を2杯いただく。泣いても笑っても次が最後の4キロだ。
「ラスト、4分15でーす!(ニコニコ😊)」鬼…いや、こうなったら最後までやり切るしかない!
と、水2杯が効いたのか何なのかわからないが、さっきとキツさがあんまり変わらない。心拍は150前後で安定するどころか、終盤に145前後に落ちるという謎の現象。センサーの誤作動なのか?終盤にきて身体の何かが適応したのか?
などと思いながら粘りに粘ってついに最後の周回。皆言葉にはしないが、集団内には「絶対完走するぞ!」という気迫がみなぎっている。ラストの直線!出し切れ~~~!!
メニュー終了
「やったー!!」「やり切った!」「うおおおおお」自分も含め、みんなから雄たけびが上がる。先生(全然ラクそう)も満面の笑みだ。そうだよね、これはきっとやりがいがあるに違いない。
こんな達成感のある練習って、なかなか無いよな・・・素晴らしい・・・やっぱりこれが千円って、ありえない安さだよ。
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3回目より4回目の方が平均心拍が低いことが分かる。それがために「パワー」タブのデカップリングが「-2.1%」という信じられない値になっている。この苦しみ具合で全然追い込めてなかったってこと??まだイケるってこと??ホンマかいな・・・
どうやって算出してるのか知らないが、平均パワー247ワットというのはバイクのFTPより高くて笑ってしまう。おかしいな、俺はもともとチャリ乗りだったはずなのだが・・・
全体の平均心拍は148と、確かにこれだけ見ればまだ押せることにはなる。ただ、風が強かったとはいえトラックだから路面や勾配の変化に対応する必要がないので、そのあたりは差し引かないといけないだろう。
平均ケイデンス92(ピッチ184)というのはできればもう少し抑えたいところだけどまぁまぁいい感じだ。特に終盤にはほぼ180前後に収まってるのは良い感じかもしれん(ただしちょっと乱れている)。
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そんなこんなで最高の解放感に満たされながら「あっ勝田出ました?キツかったですよね~」とか「次はさいたま?あっ青梅出るんですか?」みたいな話もできて控えめに言っていろいろ最高である。
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いやー楽しかった。素晴らしくいい練習になった。遠いけど、行って良かったね・・・
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さあ、青梅はどうなりますやら?