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ただがむしゃらに働くのは20代まで

1.2.2019 / どいちぇん日記 nr.11

Zehn Ziegen ziehen zehn Zentner Zucker zum Zoo
10頭のヤギが1トンの砂糖を動物園へ引いていく

東京で編集者をしていたときは残業も休日出勤も当たり前で、一体どうやってあの多忙な日々を乗り越えたのだろうか、と胸に手を当てて考えてみる。それはきっと入社試験の面接時にすでに「20代のうちにベルリンに行きます!」と宣言していて(それでいて前の会社はよくわたしを雇ってくれたものです)、仕事が終わらなくても「どうせ◯年後にはベルリン行けるし!」と自分を励ましつつ、自分の力ではどうしようもない現状を受け入れていたからだろう。いま再び編集者になったわたしは、皮肉なことに「どうせ◯年後にはベルリンに戻るし!」と思っているふしがある。

でも、ただベルリンに戻るという目標だけでは、なんだか物足りなさを感じてきたのは、やっぱり20代半ばのときとは違う。じゃあ、その物足りなさって何? その答えをくれたのは、先日電話で話した父であった。どうせいつかいまの仕事をやめるなら、いまいるこの世界で「◯◯社の編集者の◯◯さん」と名前を聞いただけで、みんなが誰だかピンとくるくらいすごい仕事をしなさい。それが父から言われたことだ。これは大仕事になりそうだけど、チャレンジしない理由はどこにも見当たらない。さて、何年かかるのか……は考えないことにして、まずは目の前のことから。この週末は原稿を仕上げるぞー!

memo:タイトルは昨日タンデムパートナー(ランゲージエクスチェンジのドイツ版)に教えてもらった早口言葉。ドイツ語の勉強もまたちょっとたのしくなってきた。春よ来い、の写真。

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