冬休みの宿題が終わらずピンチだった子の話
2日間の冬期講習が無事に終わりました!
初めてRAKUTOに来てくれた1年生の女の子が、
初日はすごく緊張した顔だったのに1日目が終わる頃にはすっかりリラックス。
2日目の帰るときには、そこにいた3人の先生みんなに自分からハイタッチをしてきてくれて、ものすごく癒されました^ ^
扉が閉まったあと、先生3人で、
「か、かわいすぎる…!!」
と悶絶していました(笑)
お母さまが車で30分以上かけて送り迎えくださった上、弟もいっしょに通えたらいいな〜と言ってくださって本当にうれしかったです。
ご縁があればうれしいなと思ってます。
さて、いよいよ今日、明日ぐらいから新学期が始まりますね。
冬期講習が終わった後、いろんな事情がありこの冬学校からたくさんの宿題が出ていた女の子が、
「先生〜あと1日しかないのに宿題が終わらないの〜」
と相談に来ました。
「何が残ってるの?」
と聞くと、
「読書感想文」と「計算プリント」とのこと。
「先生、私って計算がぜんぜんできるようにならないの、何でなのかな?」
と困っていました。
なので、
「だってさ、Sちゃん。数字にまったく興味ないでしょ?」
と質問すると、
「うん、まったく。全然、数字とか気にならない」
という返事が。
「でもさ、Sちゃん、本読めって言われたら、いくらでも読めるでしょ?」
「うん、読める」
「それにさ、言葉に対してすごく敏感じゃん」
「うん、気になる」
「そういうこと。まったく興味ないから、できなくても気にならないし、できるようになろうとも思わないんだよ〜」
「そっか〜」
という話をしました。
Sちゃんは言葉にすごく興味があり、作文など、すごく上手く書けるんですよね。
そこには元々の資質ということプラス、お母さん、お父さんのつくってきた環境というのもあります。
読解の授業のときだと、難しい文章だったとしても、放っておいても先、先と読んでいます。細かいところに気がつき、「ここって、何でこうなってるの?」と質問も来ます。
漢字も苦手だといいますが、単純にドリルなどの反復作業で書くということが嫌いなだけで、今回の冬期講習でも、作文の講座のとき、自分の書きたいと思った文を書くときには「先生、〜ってどんな漢字書くの?」とたくさん質問して、教えると、難しい漢字でも何度も見ながら写して書いていました。
「好き」や「才能」と、「学び方」が合っていないだけなのです。
才能って、
「本人が自然とできること、やってしまうこと」。
でも、「自然と」できたり、「普通に」やっていることなので、本人って、たいてい、それが「才能」だなんて思っていないんですよね。
調子の良いときも、悪いときも、
やる気満々なときも、めんどくさいモード全開なときも、
時間のあるときも、時間の余裕がないときも、
自分がどんなときでも、「やっていること」、「やっちゃうこと」。
それが、その子の目が輝き、力が発揮でき、何かを身につけるのに使っていくといい才能なのです。
ペンシルバニア大学心理学部教授のアンジェラ・ダックワースが言うように、
「才能×努力=スキル」
であり、
「スキル×努力=達成」
なのですよね。
「自分が自然とできること」
「上達する速さが早い場所」
そこを自分で自覚して、そこを使って正しい努力をしていくことがすごく大事。
「どれだけ賢いか、ではなく、どんな風に賢いか」
その後、Sちゃんは宿題の読書感想文も、ちょっとコツを伝え、いくつか質問をするだけで、サクッと終わっていました。
Sちゃんが、自分の才能を自覚し、それを活かして、どんな風に力を伸ばしていってくれるのか楽しみです^ ^
・・・・・・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もし、こういう教育に共感してくれそうなお友達がいらしたら、スキやシェア、お友達へのご紹介をいただけるとうれしいです^ ^