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語り合うから、見えてくる。

ちょうど1年前の記憶、どんな思い出がありますか?
2月もちょうど真ん中。
まだかろうじて、「コロナのニュースは気になるけれどお出かけしようか」という感じだった時期…ですよね。
そんな頃からまもなく1年。2月27日の「全国一斉休校要請」から1年を迎えようとしています。
逢いたい人に会えない日々、出かけたい遠くの場所を思いながら過ごす日常。
そんな中で、教職員組合運動に集う私たちは、ものすごくたくさんの試行錯誤を続けてきました。

「それってどんな意味があったっけ」って立ち止まって考えること

この1年間って、「今から1年前よりもっと前」の時代には当たり前にできていた日常の『意味』を確かめながら過ごしてきた日々だったのではないでしょうか。

学校という場所でいえば、主役は子どもたち。
6月学校再開の時には、「友達に会えることが何よりうれしい」「学校に来るのが楽しい」と語ってくれました。

そして、大人である私たちは、学校という場所が子どもたちにとって「教育・福祉、そして医療」という社会基盤がそろっている場所であることを再認識しました。
子どもたちが。仲間と関わり学び合い、美味しい給食に心と体を満たし、気持ちや体調がすぐれない時には養護教諭の先生やスクールソーシャルワーカーの方と腹を割って話したりすることもできる……そんな学校という場所の意味を考えさせられました。

それぞれの学校では、「行事は何ができるのか。どんな方法を取れば少しでも子どもたちに生き生きと活動をさせられるか」というように試行錯誤し、たくさんの議論があったことだろうと思います。

こうして、知恵を寄せ合い乗り越えてきた教育活動のひとつひとつは、子どもたちのために大切にしたい教育的価値を真剣に考え合ったということになります。
大切にしたいと願う思いや、価値観をすり合わせながら、「子どもたちのための最大限」を探り続けて、あれから1年後の「いま」があるのです。

教職員組合運動も、それは同じ…

「コロナ禍」と言われる時代の中で、集まることが制限される中で、自主的に集まり合う活動にとって非常に苦しい1年間でした。教職員組合も含めてです。

そんな中で、私たちは「オンライン会議に集う」ということを求め合ってきました。

教職員組合として、コロナ対応に関わる要請行動を進める一方、ひとりひとりの仲間がそれぞれの学校で抱いている想いを、不完全な形でも、パソコンの前に集まって共有したかったからです。

全道それぞれの地域で異なる環境を理解し合いながら、道教組が長年大切にしてきた「協力・協同の学校づくり」―――子どもたちのことをまず真っ先に考える教育実践の意味と意義を語り合いたい。そんなふうにして、Zoomを使った交流をしてきました。

これも、それぞれの学校で行われている「行事どうする?」と同じように、目の前に直面する課題と教育的価値について考え合い、それぞれの思いや価値観を分かち合うものです。

いつの時代も教職員組合はこうしてつながりあってきたのです。
教育について語りたいということ、目の前の子どもの事実から考えていく。
そうして「仲間」がつながりあってきたのです。

私たちは、2019年から「教職員組合に集う『仲間』を増やしたい!」と意識しながら道教組運動を進めてきました。

今週から来週にかけて各単組では定期大会の時期を迎えています。
そして、3月には、コロナ禍の中で2回目の大きな節目「道教組第34回定期大会」を迎えます。

コロナ禍という時代の教育について、子どもたちの事実について考え合い、教職員組合の価値、教育の価値を語り合いながらさらなる力合わせを進めていくために、これからも力合わせを進めましょう。

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