雨のスナップ (歌もどき vol7)

画像1 枯れ枝の節をしらせる輝きに 吾の情動の高まるか否か
画像2 天道もまた雨で生き 耐えて生きるか喜び生きるか 知る由もなし
画像3 雨でこそ木々は喜び生きるかな 多くの男はそれを識らない
画像4 雨の烏は思惑的である いつものだみ声で主張することもなく振り返る
画像5 妄想の雨の森の湖畔には古城があり 現実の雨の街の運河脇には生活があり
画像6 宝石のまえで佇むものあり 濡れ輝きに立ち止まる吾がいる
画像7 ポン菓子を見つめる少女と老婆のいる街角に安堵するやら心揺れるやら
画像8 とまった時間をみつめるヤツはまだ現役ですと主張しており
画像9 街角の睡娘 むしろに護られ 凛としつつ か弱げでもあり
画像10 夜の裸電球は歓楽で輝き 昼の裸電球はさめざめと眠る
画像11 雨ざらしの椅子に連なる粒にも物語 落ちるまでのこい淡し
画像12 窓の外は雨 窓の裡には祈るものあり
画像13 真珠に目もくれずひたすら前だけを見て歩む女あり そんな雨の効用いかに
画像14 異国情緒の街角も 繊維街の郷愁のひとこま
画像15 虚構と現実の狭間を彷徨う雨粒に吸い込またし やせ我慢

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