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第1回 吉本ばなな「ある体験」平成怪奇小説傑作集

ハードボイルド読書探偵局
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<アフターディテクティブコラム>
「ある体験」吉本ばなな『海燕』1989年7月号/『白夜夜船』(2002)


えー、まずこれ「百合小説」です。
とかいうとね、なんかアレなんですけど令和の今だからこそ、よりその「百合の肌感」がね伝わりやすいんじゃないかなーとかね。思ったりしますよ。
さらに言いますと、これね。「救済の話」なんですよね。主人公ははじめ酔っぱらってるんです。これはね、平成前夜の日本が酔っぱらって浮かれている事への象徴だとおもうですよね。で、その状態から回復するために…。まああんまり言うとネタバレしてしまうんですけど。この話をアンソロの冒頭に持ってくるところにね、うーむやるな!とか唸ったりしてね。そんな楽しみ方です。でこれを深夜ドラマにするときはドラゴンアッシュの「百合の花咲くこの場所で」だと思うですよね。歌詞にもね

百合の花咲く
この場所で
歌ってる

とあるんでね。これはもう決まりでしょうね。(胴元)

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