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弁護士・剣持麗子再び!徹夜で事件の謎を解き明かす「剣持麗子のワンナイト推理」

こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
新川帆立作「剣持麗子のワンナイト推理」

5編からなる短編集で「元彼の遺言状」の主人公・剣持麗子が再び大活躍。
徹夜でパワフルに仕事をこなす麗子に元気をもらいました。
では、あらすじを簡単に紹介します。
山田川村・津々井法律事務所の女性弁護士・剣持麗子は、亡くなった弁護士・村山権太のクライアントを引き継ぐことになった。
毎日、通常業務に加えて深夜に引き継いだ仕事をこなす麗子。

そんなある夜、麗子のもとに新宿警察署から電話がかかってくる。
内容は、ホストクラブで働く武田信玄と名乗る男が村山弁護士を呼んでいるとのことだった。
更に詳しい状況を聞くと、不動産屋の主人が殺され、通報してきたのが第一発見者の武田信玄と名乗る男であること。
そして、武田信玄から村山弁護士が来るまで動かないと言われたので、電話したと聞かされる。

警察からのお願いで渋々犯行現場へ向かった麗子は、そこで武田信玄と名乗る男から話を聞くことになるのだが・・
他にも、殺人事件の犯人と疑われているホストから弁護を依頼されたり、麗子の先輩弁護士が急死したりなど、麗子は様々な事件に巻き込まれていく。』

小さな不動産屋の主人が殺害された。
第一発見者は武田信玄と名乗る男であり、彼は村山弁護士が来ないと動かないと話している。
上記の内容を警察から聞かされた麗子が現場へ行くと、今度は武田信玄と名乗る男から弁護を頼まれます。

ひと悶着ありながらも、男は自身の本名が黒丑益也(くろうし ますや)であることや住所を明かしました。
更に黒丑は深夜に不動産屋へ侵入した時にはすでに主人が亡くなっていて、自分は犯人ではないと主張します。

とりあえず事情聴取は後日となり、警察と麗子は黒丑を彼の自宅へ送り届けますが、その直後、黒丑が不審な動きをしていると連絡が入ります。
慌てて自宅へ引き返した警察と麗子は、庭で作業をしている黒丑のところへ突撃。
その後、麗子の推理によって黒丑が不動産屋に侵入した目的や帰宅後の不審な動きについて明らかになります。
物語の後半、テキパキと推理を披露していく麗子はとてもかっこよかったです。

実は黒丑はこの後の話にも登場しますが、どの事件にも彼が関わっていることが分かります。
黒丑に不信感を募らせていく麗子。
そして最後に黒丑の正体や目的が判明するのですが、次作に続くような終わり方で物語は終了。
今後どうなっていくのか、今から楽しみです。

また、今作で何よりも魅力的だったのが主人公の剣持麗子です。
「元彼の遺言状」ではお金に執着する姿が描かれていましたが、今作では他人を思いやる場面もあり、麗子がどんどん人間味あふれるキャラクターになっていく様子が面白く、素敵だと感じました。
彼女の今後の活躍も気になります。

黒丑の目的は何なのか。
麗子は事件を解決に導くことができるのか。
気になる人はぜひ「剣持麗子のワンナイト推理」を読んでみてください。



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