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心霊探偵と数学学者がタッグを組む⁉「心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理」
こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
神永学作「心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理」です。
「心霊探偵八雲」×「確率捜査官 御子柴岳人」のコラボ小説第二弾。
八雲シリーズや確率捜査官シリーズファンにはたまらない1冊。
もちろん、シリーズを知らなくても楽しめます。
では、あらすじを紹介しましょう。
『心霊現象に悩む学生や教授が、御子柴と八雲のもとへ相談を持ち掛ける。
幽霊が出るといわれるマンション、ポルターガイスト現象が起こる女子学生寮、幽霊が住み着く教授邸宅。
これらの現象は幽霊によるものか、それとも生きた人間の仕業か?
そして、3つの事件の裏で暗躍する謎の人物・フェルマー。
彼の正体は一体、何者なのか?
幽霊が視える青年・八雲と数学学者・御子柴がタッグを組み、不可解な心霊事件に挑む。』
八雲と御子柴が心霊事件を解決していくお話です。
全部で3話収録されています。
幽霊が視える八雲と、学者の御子柴がそれぞれの得意分野を活かして解決していく。
「心霊によって起きること」と「科学で証明できるもの」のバランスが良く、とても面白い内容でした。
また、2人の掛け合いも読んでいて楽しい。
ひねくれた性格の八雲が、変人で幼稚な御子柴に振り回される姿は新鮮でした。
そして、御子柴との関わりで八雲の考え方や、事件との向き合い方に変化が出てくるのも良かったです。
この事件があったから、八雲は後に起こった様々な事件を解決していけたのかなと思います。
心霊探偵八雲や確率捜査官シリーズを読み返したくなりました。
最後に、「フェルマー」という人物。
どうやら、3つの心霊現象に関わっているようなのですが、彼の目的は何なのでしょう?
読み進めると真実が明らかになります。
個人的に予想外な結末で驚きました。
少し悲しい気持ちにもなりましたが。
気になる方はぜひ、読んでみてください。