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トラウマは天才の原石、PTSDについて
みなさんトラウマってありますか。多分誰でも一度は嫌な体験をしたことあると思います。
よく戦争から帰ってきた人は、戦争の時のフラッシュバックして、日常生活に支障が出たりすると思います。
病院とかでは、こうゆう人のことをPTSDと診断します。実はこのPTSD、つまりトラウマがあると言うのは、天才の原石になると言われています。
今回はそんなトラウマ、PTSDについてお話します。
そもそもPTSDって何かというと、ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダーの略で、
心的外傷後ストレス障害と言います。簡単に言うと、心に大きな傷を受けてトラウマになっている人のことですね。
戦争で命を脅かす体験をしたりとか、災害で酷い経験をしたり、酷い事件に巻き込まれた人が、心に強烈な心的外傷を受けたことで、時間が経ってもフラッシュバックしちゃって、悪夢をみたりするんですよ。
それによって、否定的な思考であったり、不眠とか様々な症状を引き起こしてしまうんですよね。
でもこのトラウマってネガティブなイメージがあるかもしれないですが、実は凄くて天才を生み出す可能性があるんですよ。
どうゆうことかって言うと、トラウマがあると言うことは、自分の心の痛みに目を向けることが得意だから、逆にいえば他人の心の痛みにも敏感に気付ける人なんですよ。つまり他人の痛みが普通の人よりも理解できるから、人間関係で成功できる可能性が高いんですよね。よくトラウマを持っている人は、「人を信用できなくなった」と言いますが、これはすごく勿体なくて、自ら才能に蓋をしてしまっているようなものなんですよ。
さらに過去に大きな失敗をしたり、大きなトラウマを抱えている人がクリエイティブなことをして成功していると言う事例もあります。
心に大きな傷を受けた人は、結果として大きな成長をすることがあると言われていて、トラウマになるようなものすごい辛い経験をしたことで、人生を普通の人たちとは違った角度で見れるようになって、大きなチャンスを掴む可能性があると言うことなんですよね。これをPTSG、ポスト・トラウマティック・ストレス・グロース、心的外傷後ストレス成長と言うものになります。
2004年の論文で、鬱や不安障害などのストレス障害の方は70%の人たちがトラウマを乗り越えて成長したと言うことがわかっています。だから今トラウマを抱えている人は、大丈夫です、7割の人がトラウマを乗り越えて、PTSGを経験しているんだから、あなたもきっと乗り越えられるはずです。
じゃあどうしたら、ストレスをトラウマを乗り越えることができるのかということですが、
悩んでいる内容に対して「どうやって」と考えてみるといいんですよ。
どうゆことかと言うと、トラウマがある人って、自分の中に目を向けて、どうして俺だけ生き残ったんだろう、
どうして私なんだろう、とかネガティブな思考になりがちなんですね。
これを「どうやって」って言う言葉で言い換えて欲しいんですよ。
俺はどうやって生きて行こうか、どうやったら私は変われるんだろう、って肯定的に変換することができるんですよ。
この「どうやって」と変換する時にポイントがあって、原因ではなく、目的を考えるようにすると前向きになります。
原因自体は考えても意味がないんですよね。
考えたらわかると思いますが、なぜそれが起こったのか、なぜトラウマになったのか、これらを考えても現状を改善させる解決策に結びつくわけがないんですよね。
そうではなくて、本当に自分がやりたい「目的」を見つめ直すことが、現状を改善するのには大切なんですよね。
「傷ついた過去とどうやって向き合っていったらいいのか」「人のことを信用できないと思っているがどうやったら変われるだろうか」って考えた方が、前向きじゃないですか。
これって言葉で言うのは、簡単なんですけど、なかなか簡単にできるものじゃないんですよ。
だから今すぐ、変わりましょうとは言わないです。
ただ知っておいて欲しいんです。
トラウマは乗り越えることで、天才に慣れる可能性を秘めていること。
トラウマを乗り越えるためには、どうして起こってしまったんだろうと言う原因ではなく、どうやって変えることができるだろうと言う目的を考えることが必要であることを。
そしてこれらを一人でできないのであれば、理解者に協力を仰いでください。
僕のように知識として知っている人でももちろんいいですし、同じような経験をされた方でもいいです。
過去ではなく、未来に自分の視点を向けることが変わるために必要だと言うことを知っておいてください。