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本の紹介14冊目:日本のサラリーマンは死ぬ!「ホワイトカラー消滅」冨山和彦

5ヶ月ぶりの本の紹介です。

私、桐島は1ヶ月で5〜10冊ぐらい本を読むほど本好き(年間100冊)ですが、紹介する本はそこまで多くありません。

今回は、日本の大学の学部しか卒業していない、いわゆる「文系サラリーマン」が今後、日本で生きていくのに必要不可欠なスキルを紹介します。

私の周りで働いている、とある商社の人とかJTC(古い日本の大企業)を見ていると、社員の方の危機感が全くないです…

JRC内の村人として生きて、働いていますが、この人達は絶対に60歳や65歳になって、再就職先は無いだろうなと思う人ばかりです。

なんか、日本のホワイトカラーのサラリーマンっておしいな〜!、なんて思ってしまいます。

余計なお世話ですが…


将来不安→現在の緊張感→多読+資格

私、桐島が勤務する会社の定年は、57歳、58歳ぐらいで、65歳までの7年、8年は自分の力で働いて生きていかなければなりません。

こういった将来の不安が、今の緊張感に繋がり、結果として、こういう本を読んだり、面白そうな資格を取得しようという行為に繋がっています。


ビジネス界の大谷翔平

以前、以下の記事でも紹介しましたが、私は冨山和彦氏を尊敬していて、根っからのファンですので、彼の著者は発売されたらすぐに購入して読んでいます。

冨山氏は、一言でいえば「ビジネス界の大谷翔平」です。

ビジネス界で、努力を欠かさず、才能を発揮して、活躍フィールドは二刀流以上に広いです。

学部生の時に司法試験に合格し、スタンフォード大学でMBAを取得し、ビジネス界の酸いも甘いも、表も裏も熟知している真のプロフェッショナルです。

とはいえ、本を読むのが苦手な方もいらっしゃると思いますので、そんな方はまず、こちらのYouTubeが参考になります。

本のイントロが触れられています。


PivotのYouTubeチャンネル

Pivotから2つ動画がアップされています。
こちらで、「あら、私、死期が近いホワイトカラー正社員だわ?!」と自己認識されて方は、ぜひぜひ、どうすれば良いかの処方箋として書籍が役立ちます。

本の概要

それでは、本の概要を紹介します♪

●これからの日本は、①少子高齢化による深刻な人手不足を、②デジタル化の進展による急激なホワイトカラーサラリーマンの減少と人余りが同時に起こる社会に突入する。人手不足はローカル産業で生じ、人余りはグローバル産業で顕著に起こる。

●これを放置するとローカル産業が成り立たなくなり、人々の生活を支えるサービスが停滞する。同時に、日本の競争力の源となるグローバル産業の競争力が極端に落ち、国際競争力の低下によって日本は経済植民地にされる危険性がある。

●デジタル化(DX、AI)で深刻な影響を受けるのはグローバル経済におけるホワイトカラーで、都市部のオフィスでパスコンを前に働くビジネスパーソンと呼ばれる人々の大半は必要なくなる

●現に、現在、不景気でもないのに継続的に40代以上の中高年のリストラを実施しているトップ企業は増加している。

●「失われた30年」で日本社会が選択したのは、賃金上昇よりも雇用で、従業員の生産性を上げるより、新規採用と賃金を抑えながらコストカットをするという「低付加価値労働生産性戦略」を選択した。

●つまり、従業員に賃金上昇をできるだけ我慢させ、雇用の人数を安定させる方針を選択した。

●賃金が下がると同時に、物価も下げるというデフレスパイラルに陥ることで、貧乏でも物が買えて、安全や安心が毀損されることはなかった

●日本社会は、30年にわたる経済の大停滞の代償として、「停滞なる安定」を選択した。

●しかし、いま、日本社会が選択した「デフレスパイラスの中での停滞なる安定」から、脱出しなければいけない時期が訪れている。

●原因は、①アベノミクスの効果、②労働供給制約(人手不足)である。①は、インフレが始まり物価が上昇し、賃上げなしでは人々の生活が厳しくなっている。②は団塊の世代の大量退職により、2012年以降は人手不足が継続している。

●これらを克服するためには、ホワイトカラー労働者1人1人の付加価値を上げるしかない。



ホワイトカラーの付加価値の上げ方

●まずは、「もらっている給料分の付加価値を出しているか」を自問自答してみる。「自分がいないと業務が回らなくなるか」を考えてみる。

中間管理職、販売管理関係の半分は不要。いつクビになっても仕方ないことを心得る。

●ホワイトカラーはぼんやりと広範囲の仕事をしているため、漫然とその状態に身を任せていると、人に語れる自分の強みが何もないまま時間だけが過ぎていく点に注意する。

自分のようなスキルセットや能力を持っている人、経験を持っている人
を、自分が受け取っている給料で雇いたいと思うか
どうかを熟考してみる。

●通常、給料の2~3倍程度の対価を最終顧客から稼げる仕事をしていなければならないので、自分の仕事にそれだけの価値があるか考えてみる。

●日本のホワイトカラーの多くは、自分の食い扶持を自分の才能や能力で稼がなければならないという感覚を喪失している。代わりに、毎日休みなく通っているから、これだけ苦労しているから、これだけ貰うのは当然だと、努力賞で評価されようとしがちなので、注意が必要。

●キャリア戦略は30代半ばぐらいまでには考えておいて、30代半ばになると、世の中のこともわかってくるようになり、本当の意味での社会人になる。そのタイミングで自分の人生やキャリア戦略について再度、真面目に考えておく。

●35歳ごろまでは、転職先の企業に必要なスペックさえ満たしていれば転職ができる。しかし、40歳を過ぎると即戦力としてバイネームで求められる。

メタ認知的な自己検証は、ビズリーチでも、就職エージェントでもいいから、そこに登録して転職市場での自分の評価、自分のような年齢とスペックの求人状況を確認することは、絶対にやった方が良い。

簿記2級やTOEFL、IELTSなどの資格試験を受けたりするのも自己検証の方法の1つである。


以上、日本企業での働き方に不安を感じる人や、日本のカイシャを取り巻く変化を知りたい人や、転職しようか迷っている人には、オススメの本です。

本が苦手な方は、まずはYoutubeをご覧になるとイメージが湧きやすいと思います♪


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