イジメ被害について
小学生高学年から中学卒業までイジメは続いた。
終盤にかけて、もはや精神崩壊気味であった。
当時の自分の楽しみといえば、好きな音楽(奥田民生)を聴いたりマンガや小説を読むことだった。
猫が小さな頃から好きで今でも一番好きな動物は猫ちゃんだ。
イジメの内容は文通している女の子との手紙を取り上げ読み上げたり、校門前で待ち構えて豪快に僕を投げシャツのボタンが取れたりする散々なものであった。
あの時音楽が、ロックが無ければ死を決意していただろう。
その頃奥田民生の曲で好きだったのはすばらしい日々(ユニコーン)、何と言う、まんをじして、花になる、トロフィーあたり。
どこにも行き場のない心を音楽と母だけが支えてくれた。
ただ、学校に行くのを必死に止めなかったことは今でも引きずるけれど。
20代のほとんどを引きこもり生活で過ごし、職場で人に打ち解けることもできずにいたのはイジメの後遺症がある気がする。
イジメ被害に遭っていても父親は全く役に立たなかった。
転校を検討するのが普通の親だと思うのだが、三兄弟で唯一イジメに遭ったのが自分だけだからどう対処すればいいのかわからなかったのかもしれないが。
そして二人の兄もこの問題に深くタッチはしてくれなかった。
見て見ぬふりを貫いていた。
今ならSNSがあるからそこで助けを求めたりすることもできたかもしれない。
もし今のような社会でも経済的に苦しい家だからスマホ代を払えるかがわからないが。
パソコンを中学時代からやっていたから、当時のネット社会でもし救いを求めていたらどうなっていたか?
と妄想することもある。
今と昔ではネットの世界観も360°違うからあまりアテにならないかもしれない。
思春期にいじめられなければ、鬱屈とした性格にならずもう少し明るく生きられた気がするけれど兄二人のように没個性的で狭い世界で生きる人間になっていたかもしれない。
具体的に言えばネットで人と交流することも無く、
こうして悩みや不満を吐き出す訳でもなく表面上は健康に生きるような。
でも今の自分をキライではない。
かといって好きかというと何とも言えない感じではある。
未だにいじめっ子の苗字と同じ苗字を持つ漫画家やミュージシャンが苦手だ。
好きな人達ではあるけど。
イジメっ子と同じ苗字でなければもっと邪念なく好きになれそうなものなのに。
どんなに好きな女性がこの先現れても加害者と同じ苗字だったら親族か何かかと疑って心は開けないと思う。
それくらい苗字にはこだわってしまう。
同じようなことを思う読者はいるのであろうか。