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娘ですが親の介護は致しません! 9話

ヘルパーさんを利用し始めたことで、遠距離では把握できていなかった(したいとも思っていませんでしたが)母の日常の問題点が明らかに…

10話に続く!

 痴呆症の老人に(老人とは限らないけど)お薬の管理は難しいと思います。
 母の肝臓が悪いことは知っていましたし、薬を飲んでいることも知っていました。私が帰省しているときは「かわいそう」を演じる母はちゃんと薬を飲んでいたのです。(薬を飲む私病気でかわいそう…的な)
 母には、お薬カレンダーに「年寄りが使うもの」「人に見られたらはずかしい」という理由で抵抗がある。今回、使うことには納得してくれましたが「勝手に薬を補充する」「曜日や時間を無視して好きなポケットの薬を飲んでしまう」、そのうち上記の「恥ずかしい」と思う理由から隠してしまうという状況に至り使用は諦めました。
 母の薬は肝臓も痴呆も「症状の進行を遅らせる」もので、飲まないと死に直結する薬ではないのでまぁいいんですが(いや、いいわけではないですよ)、これが「死に至る病」を持つ方のお薬となると…。

 ヘルパーさんや介護関係者が関わるということは介護をして下さる方たちのリスクを考えなくてはなりません。今回、介護のサービス内容に「薬を飲ませる補助」まではお願いしていませんでした。(週1の1時間だけですからね)ただ、飲んだことは確認してくださる。ヘルパーさんも「確認する」業務がある以上、異変は改善させねばと思ってくれる。心配もしてくださる。

 私にとって毒親もどきの母の健康などどうでもいい(人としてサイテーな発言)のですが、ヘルパーさんに余計な気苦労をさせてくない!
 わが母に限らず、薬の管理ができない介護対象者(独居老人)は多いと思います。そういう介護対象者に根気強く対応されるヘルパーさんは本当に仏様です!!

 毒親持ちの方はきっと「早く死んでくれ!」「健康状態など知るか!」というお気持ちの方が多いかと思いますが、経済状態に合わせ、親の健康状態を把握しておくことも実は大切なのかもしれません。(介護施設を探すときに慌てないためにも)
 少なくとも私は「永遠に崩れないやっかいの壁」が「あと何年かしたら崩れるかもしれない」という気持ちになれたので(苦笑)知る意義はあったように思います。

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