親になってはダメな毒親14…父の怒りの矛先を私に向ける為に平気で嘘をつく母
四年生の秋ごろ、父方の祖父母が一時的に一緒に住むことになった。
年老いた両親、父の故郷である神戸の家を売って最後は孫のそばで…と父の計らいだった。
祖父母がいれば、今迄のように私の事を殴ったりすることが少なくなるだろうと嬉しかった。
が、母と祖母の関係が悪くなりひと月ほどで近くのアパートで祖父母は住むことになり、いつの間にか施設に入ってしまった。
母は父が仕事で不在の時、父との諍いの八つ当たり、学校から、近所からの軋轢で成績の悪い私への怒りが更に増幅して、
「死ね」
という言葉を浴びさせられた。
「馬鹿は死ななきゃ治らない」と言うけれど
私の場合は「馬鹿は死んでも治らない」だそうだ。
だから死んでくれないならこうしてやる!と
枕に顔を押し付けて窒息しそうになったり、電気のコードで首を絞められることが多くあった。
父は母がよもやそんなことをしている事は最後の最後まで知らなかったようだ。
子供ってすごいものだと思う!
こんな目にあっても子供は母親を慕うものなんだ。
母親を苦しめているのは自分が頭が悪いから!
自分がいなければお母さんは楽なんだなぁ~と
しかし死ぬ勇気もない自分が嫌いでしょうがなかった
自分ほど頭の悪い子はこの世にいない!
世界で一番頭の悪い子は自分なんだと信じて疑わなかった。
それ以降、死を考えない事ってなかったように思う。
何のために生まれてきたんだろう!なんで生きているんだろう!
生きている意味が解らない!
一番楽な死に方ってなんだろう!と常に思っている
五年生の夏に野外教室という学校行事があった。
こけし作り体験、キャンプファイヤーなど一泊二日の活動だ。
母はその行事に参加する事をひどく反対した。
何故ならば、そんな風に遊ぶ時間があったら勉強しろ!と
周りが遊んでいる間こそ勉強して少しは周りに負けない成績を取れ!と
行事に参加できない事を担任にしっかり話せとも言われ
私は先生に「野外活動には参加しません」と言った。
先生はお前は野外活動に行きたいのか?行きたくないのか・と聞かれ、
これは授業の一環だから参加しないという事は出来ないんだよ!と言われた。
参加したいのか?と再度聞かれて、私は正直参加したかったので小さい声で「参加したい」と答えた。
その後、先生は母に電話で事情を話したようだ。
学校へ帰ったら案の定母に怒鳴られた。
「あんた!野外活動に参加したいって言ったんだってね!なんでそんなこと言うの?だからあんたはバカっていうの!ほとほと頭の悪い子だ」
夜、母は父にその話をしたらしく父に言われた
「お前、そんな下らない野外活動とかいうの参加したいと先生に言ったそうだな!」とお前は本当にバカな奴だな!とビンタを食らった。
父は野外活動ってどんなものか知らないようだ。
母の思惑で話している事を父は全て鵜呑みにした。
この様に怒りの矛先を私に向ける事で、母に対しての難を避ける事が出来る訳で、この手を使って父からの自分を守るために嘘を平気で付く母!
時々、記憶にない事で父から怒られることがあるのはそんな訳だと気が付くのは随分後になってからだ。
結局、野外活動には参加する事になった。
みんなに嫌がられている私は参加しても少しも楽しくないはずだが、
少なくとも両親のそばにいないだけで心が平安だった。
そのくらい家にいるのが苦痛だった