倍速批評Ver.0.4 aggro

5倍速で進む私の神話

Awich「THE UNION」

たった3分で分からす/誰かの運命すら狂わす/金魚の糞 衣食住/人生変えんのに3分で充分

Benjazzy「3MINITS」

「aggro」という英単語は「闘争、困難、苛立ち」という意味で、トレーディングカードゲームなどのスラングにおいては「速攻」を意味するらしい。

私は1月20にYouTubeで「煽り耐性ゼロのサッカーの守くん【イナイレ】」というショート動画を視聴したのをきっかけに、アニメ「イナズマイレブンGO」を観始め、1週間で全47話を視聴した。

「aggro」は「aggressive」が語源で、この「攻撃的な、積極的な、(病気の)進行が速い」という意味の形容詞はサッカーなどスポーツのプレイスタイルに対してもよく用いられる。

日記は批評か。私の日記によると1月23日に展示「150年」に行っており、明日の日記には「ポッドキャスト『奇奇怪怪』の展示で数ヶ月間歩けばソールからShureのマイクと交換ができるシリアルナンバーが出てくるスニーカーを観た」と書かれるだろう。

「aggressive」や「aggression」の語源を遡ると「どこかへ歩く」というものだったらしい。

2月3日に『週刊少年ジャンプ』で『エンバーズ』という漫画が連載開始した。喧嘩負けなしの中学生がサッカーで敗北を味わうところから物語は始まる。

同日にYouTubeで打ち切り学会「ゆっくり打ち切り漫画紹介第49週『TOKYO WONDER BOYS』」という動画が公開された。

2021年に逮捕された詐欺の受け子のメモには「人生少年週間週間少年ジャンプ」とkzm,Tohji「TEENAGE VIVE」のリリックからのサンプリングがされていた。

「週間」と「少年」の語順を逆にするという錯誤行為に重ねて、「週刊」を「週間」と誤字している。誤字に思えるがサンプリング元の「TEENAGE VIVE」のリリックにおいても、少なくともSpotifyのそれは「週間」とされている。コロナ、闇バイト、サブスクリプションサービスが連関するこの「これからおこす おこる事 おきる事」を書いた自己啓発的メモは「倍速批評」の好例だ。

「倍速批評」は「aggro」なのだ。

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