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「倍速批評」2024年1月1日の日記

2023年、私が最も頻繁に呟いた語は「批評」だったらしい。批評の巧拙は措いておいて、「批評」について考えまくっていたのは私だろう。 去年は批評に関心があるひとと話す機会が多かったが、やはり「批評」という語を用いるのに抵抗感があるひとも少なくなかった。 実際は一次創作をやりたいと思っている書き手もちらほらいるようだった。 しかし、内なるホリエモンがこう言う。批評は楽しいからやるの!あるいは、Mr.批評・山田勝己がこう言う。俺には批評しかないんですよ。 小説というジャンル

    • どうすれば良いですcar

      どうしていこうかな。私は、理性的に行為するように心がけていた。それが私の倫理だった。怒って、ひとを殴るようなものが感情で、それは避けたかった。かといって、感情なり、欲望なりが全くないわけではなく、理性的な行為によるなにかしらのリターンによって、それを埋めていた。感情的な、直情的な行為によって欲望を満たすひとを無意識的に見下していた。私は誰も傷つけずに、満たされることができると。このような意識もなくしたいな。 それで、私は理性的な判断によって感情が必要だと考えた。世界には感情

      • 嫌なこと

        私が嫌いなひとの特性は、差別的か、他者に尊敬がない、と説明してきた。今年、いくらかの他者と関わってきて、より詳しく説明する必要があると感じた。 例えば、厳密でないひとも嫌いかもしれない。差別的でなければいいというだけでなく、なにが差別か否かという判断を熟考しないひとは嫌いかもしれない。 他者に尊敬がないには、例えば、他者の地位や能力を利用しないということが含まれたりする。自らの地位や能力を利用させないということも重要だと考える。自らなら良いというわけではなく、その行為が利

        • 「不在者」2024年10月27日の日記

          不在者投票に行った🗳️ 練馬区役所には期日前投票に滑りこんだ有権者による長蛇の列ができていた。不在者投票はというと待ち時間0分。ストレンジャーの私は投票用紙に二重の封をし、広島市に送り返した。 若者の投票率が低いのは、他県に進学し、その際に住民票を移していない場合が多く、不在者投票の手続きが面倒なためだろう。付言すると、他県に進学する若者の特徴として、「地元」への意識が相対的に低い、ある程度の経済的支援が可能な親族が存在するなどが挙げられる。これらの特徴から、リベラルであ

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        「倍速批評」2024年1月1日の日記

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          4本

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          「シャンクスになりたい」2024年10月17日の日記

          最近、Xを見たり、ひとと話していると、私には関係ないなあと思うことが増えた。例えば、政治については積極的に言及するかは措いて、関係はある。もっと関係ないことが目につく。 なぜ、目につくかというと、私には関係ないことに怒っているひとが少なくないから。考えるに、誰に対しても等しく関係ないことは、それについての専門家が存在しないということなので、万人に言及する権利があるかのような錯覚が与えられる。 シャンクスでいう「怒るほどのことじゃないだろう?」状態になる。シャンクスはこれを

          「シャンクスになりたい」2024年10月17日の日記

          無意味なアルバイトをして、その請求が正規の方法でできなかったから、とりあえずの方法で請求すると連絡したら、ガン無視されてるんだけど、ブルシットジョブすぎる。マジで私の成果物があってもなくても、どうでもいいんだなあ。気にしてないが

          無意味なアルバイトをして、その請求が正規の方法でできなかったから、とりあえずの方法で請求すると連絡したら、ガン無視されてるんだけど、ブルシットジョブすぎる。マジで私の成果物があってもなくても、どうでもいいんだなあ。気にしてないが

          「逆行推論=誘拐」2024年10月8日の日記

          アニメ「ダンダダン」第1話を観て、面白かった。逆行推論=誘拐というダジャレを思いついた。私は年始に「倍速批評」という倍速視聴をもじった造語で、ファストなものについて考えようとし始めた。「鑑賞」を構成する要素は視聴速度だけではない。つまり、倍速視聴批判は鑑賞者の一側面しか批判できていない。そのような考えから出発した。その文脈で、神隠しや前向性健忘的な経験を扱いたいと思っている。これらは、存在した時間が、なかったことになるという経験で、不完全な鑑賞と類似するところがありそうだから

          「逆行推論=誘拐」2024年10月8日の日記

          「ウパー、流れないでよ」2024年10月5日の日記

          自らの全人格に共有されるべきマニュアルを制作し始めた。その延長で、家計簿のアプリをインストールして、記録している。心を殺せば、支出を900円/日で安定させられそう。 自らについての全てを記録したい。 ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」第1話を視聴した。 昨日、映画『リバー、流れないでよ』も観た。Filmarksにも書いたが、私は広義の「日常系」に関心があって、その観点からすると、この映画はショート動画的なタームの累積によって、「終わりなき日常」を描いている点で

          「ウパー、流れないでよ」2024年10月5日の日記

          「マニュアル」2024年10月1日の日記

          この記事を読んだ。頂き女子りりちゃんのマニュアルは、以前、1度だけ読んだ。「マニュアル」というものは面白いな。なにかしらの効率的かつ再現可能な方法が記述された文章。 私が人生でしたことがあるアルバイトって、小学生が解いた模試、それも2つの小問に、ひたすら部分点をつける短期バイトと、現在、やっている、あるジャンルの小説新人賞の下読みだけだ。前者にはギチギチのマニュアルがあった。部分点に迷ったら、とにかく保留という鉄則的なものもあった。これで効率化している。 企業では後任者の

          「マニュアル」2024年10月1日の日記

          Ralph「Assassin」の好きなバース

          「ドラッグディール」という意での「Hustle」で始まる。「都市」という意の「Concrete jungle」という語で舞台として密林も想起させる。まず、都市の売人は気を抜いたらカモられると解釈できる。それを「地に足ついても」という表現を用いることで、鳥としての「カモ🦆」ともかけている。また、カモ柄とも言われるカモフラージュ=迷彩ともかかっていて、密林のイメージと連関している。ここまでで、「Hustle」「jungle」「カモ」と丁寧にライミングしている。「流されない意志はヘ

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          汎記号説、連続主義、共時性

          三津田信三『どこの家にも怖いものはいる』を読み終えた。モキュメンタリーホラー小説の著者である芦花公園、矢樹純、阿澄思惟(三津田の変名の可能性が示唆されているが)などが参照しており、興味を抱いたので読んだ。 物語は、主人公の三津田に、そのファンである編集者が類似性のある2つの怪談を紹介するところから始まる。三津田は、その紹介を遮って、例えば、2人のアメリカ大統領の類似性や、タイタニック号沈没事件にまつわる予言めいたもの、つまり、共時性(シンクロニシティ)の紹介を始める。編集者

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          キチガイの吐露

          最近、毎日、悪夢を見る。いま、動悸がする。おそらく、再び、精神科に通院した方が良い。しかし、お金がない。まず、親に、お金を頼むべきだ。しかし、私は親に、なにかを頼むことが、昔から苦手だ。より精神的な負担がかかる可能性がある。しかし、親は出してくれると思う。しかし、自立したくもある。なので、また、アルバイトをするべきだ。しかし、私は、面接が苦手だ。なぜかというと、私は自らの容姿が嫌いなので、他者からの視線が怖い。なので、いま、顔を覆うくらいある前髪を切るために、23日に美容室に

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          確信/故意、SWAG、いくつかのHip Hop

          「確信犯」を「自らの犯行を悪行だと確信しているひと」とするのは誤用で、実際は「善行だと確信しているひと」らしい。前者は「故意犯」らしい。『変な家』や『異常論文』という本がある。これらは「変」や「異常」とパッケージングされている点で「故意犯」に近いように思える。どちらも流行っているが、作家自身や読者を信じきれていないようだ。説明に逃げている。方向性で言えば、ライトノベルやAVの長いタイトルに近い。想定がある。 それで、私がなにを、つくりたいかというと、確信犯的なものだ。大衆的

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          「橋にはなりたい」2024年8月26日の日記

          私の仕事ではないと思うが、自らのために「日韓百合」「韓国オンニ」の問題点を整理する。 ❶ステレオタイプ ある韓国人女性のエピソードを「韓国オンニ」という国とジェンダーを内包した呼称を設定することで、ステレオタイプが強化される。仮に、そのステレオタイプが既存の韓国人女性観と異なっていたからといって、あらゆる偏見は主体性を捨象しているように思える。つまり、肯定的な偏見だからといって、それが政治的には認められないように思える。 ❷ジェンダーロール ❶のステレオタイプの内容は

          「橋にはなりたい」2024年8月26日の日記

          「靴擦れの靴抜き」2024年8月22日の日記

          Yeezy Foam Runnerというサンダルを買った。それを履いた。靴擦れをした。靴擦れが痛いからといって、履くことを避けていたら、久しぶりに履いた際に、また、痛くなるので、定期的に履くことにした。「ヒロアカ」の切島鋭児郎さながら、くるぶしとアキレス腱を硬化したい。 教養にしろ、非教養にしろ、共通言語になっていれば、どちらもつまらないと思う。ある種のゲームとして、そのようなコミュニケーションをすることがあるが、とにかく、アンサーが想定されているものは、つまらない。 教

          「靴擦れの靴抜き」2024年8月22日の日記

          ひひょ

          感情としての批評 ひひょい ヒヒョい 3〜4年前に「批評的」という語を知って、意味が分からなかった いまは分かる。分かりすぎて、伝えられない 社会的・学問的意義でなく、快楽を目的としてひひょっている(論考を書かずともひひょることはできますよ)のだけど、どう? 快楽というと、オタク(ファンダム)からは作品を利用して承認欲求を満たしていると捉えられるから、快楽の内容を分解しなければいけないなあと考えている。 批評という感情 ホラーにおける怖い。Y2Kにおけるエモい