行政書士受験者のためのざっくり憲法 人権編
憲法を出すかどうか、悩んだんです。憲法は条文は少ないのですが、その分、判例が膨大にあって、判例に全く触れずに解説することは不可能なので、どうしても量が多くなってしまうからです。その点は行政法もそうだったのですが、行政法よりももっと、判例検討が大事になってきます。というのも、憲法の明文が抽象的すぎるので、それだけ読んでも、さっぱり、わからないからです。
そんな時、ひょんなことから中学生の勉強を見て欲しいという話があって、
それならばと、公民などを中心に私に出来る範囲でということで引き受けたんです。ところが、今の中学生の公民(憲法)の教科書は、意外と本格的に書いてあって、ビックリだったんです。でも、
これ、大人が読んでも意味がわからないんじゃない?
という説明で、本当に
表面的なことを憶えさせるだけ
という感じでした。こういう延長が行政書士試験とか公務員試験とかにも現れるわけだなと、変な納得感で満たされる思いがしました。そこで、ふと、思ったんです。
それじゃあ、中学生に説明したように、憲法の解説書を作ればよいんじゃないか?
と。結局、いつもの趣旨から解説するという感じになるわけですが、言葉使いは大人向けに直しましたが、本質的なことは、中学生に説明したまんまにしました。
ちょっと、他のシリーズよりも長いのですが、それは判例紹介がほとんどだからです。ざっと、読めるように書いたので、総合テキストで煮詰まった方はぜひ、読んでみてください。もちろん、読んだ後はぜひ、過去問にチャレンジしてみてください。