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おもろかった舞台

 大学時代に演劇部にいたこともあって、観劇が趣味だ。
 みんなにも見てほしいので色々とおすすめする。

サマータイムマシン・ブルース 2005

 関西発の劇団、ヨーロッパ企画の代表的な作品。
 ひょんなことからタイムマシンを手に入れてしまった大学生たちが、壊れる前のクーラーのリモコンを手に入れるためにタイムスリップするが……的な話。
 とにかく会話のテンポが子気味いいし、たくさんの登場人物たちが誰一人とつぶれずに見せ場をもらっていてもどかしさがない。
 メインは会話とか行き違いコメディなんだけど、タイムマシンというSF的なツールを使ったギミックも凝っていて面白い。
 確か本広克行監督で映画化されていた気がする。
 UNEXTで見れる。

いまさらキスシーン

 東京の柿喰う客という劇団の一人芝居。
 主宰の中屋敷 法仁が2.5次元舞台の演出とかで有名だから知ってる人もいると思う。
 勉強も部活も恋愛も全部完璧にこなそうとする高校生ががむしゃらに暴れまくる話。
 とにかくこの芝居、役者の迫力がとてつもない。高校生の時のあの無鉄砲な全力疾走を全身で表現するように、縦横無尽に暴れまくる。バク転したりするし壁に張り付いたりするし、客席に降りてきて絶叫したりする。そしてずっと走ってずっとしゃべってる。
 とにかく何かしらが躍動し続けている空間が30分続く。
 月いちくらいのペースで見てる。
 youtubeで無料で見れるのでぜひ。

残酷歌劇 ライチ☆光クラブ


 古屋兎丸の漫画を基に作られたミュージカル。確か2回目の舞台化だったはず。あ、でも古屋兎丸の漫画も東京グランギニョルっていう劇団の作品を基にしているから、3回目になるのか。ちょっとこの辺はめんどくさいんで、気になる人は自分で調べてみてください。
 醜い大人になることを拒んで、永遠の美を手に入れるためにあるロボットを作り上げた少年たちの話。
 全体的に癖(へき)が強い。ブロマンス、というかほぼBL的な友情とか、軍服を思わせるような制服とか。あとは内臓とか。とにかく「エロ・グロ・ナンセンス」だ。
 あと何より中村倫也が美しすぎる。エッジの効いた耽美さが体の内からノンストップであふれ出してる。かっこよすぎ。
 そしてそれらの要素をすべて引き立たせるミュージカルパート。音楽ももちろんいいんだけど、振り付けがめちゃくちゃかっこいい。調べたら東京ゲゲゲイが振り付けらしい。そりゃかっこいいわ。
 UNEXTで見れます

ひとんちで騒ぐな

 福岡の劇団、万能グローブガラパゴスダイナモスの作品
 役者になるために上京したけど結局ADをやってる主人公、撮影のために実家に戻ったら知らない人がいて……みたいな話
 コント劇としてめちゃくちゃ面白い。こういう一つの場面だけでずっと進む話を「ワンシチュエーションコメディ」って言うんだけど、それがすごくうまい。画変わりがないことによる退屈さを、会話の面白さや展開の意外さで一切感じさせないようにしている。
 役者も全員魅力的
このサイトから無料で見れるので、ぜひ
演劇動画配信サービス「観劇三昧」: 万能グローブガラパゴスダイナモス / ひとんちで騒ぐな
 

卓袱台


 こないだ福岡で見た劇団焚火の舞台。
 卓袱台を囲む家族、表面上は恙なく会話をしているが、その内心では……、みたいな話。
 ごめん。もうどこでも見れない。映像配信もないし、多分しばらく再演もしなと思う。でもおすすめしたかった。
 最初に何気ない会話を見せてからモノローグ(独白)で内心を話してみたいな構成なんだけど、単調になりがちなモノローグ部分の演出がすごくうまくてずっと見てられた。
 テーマに対しても誠実で、話の節々から感じるその誠実さがずっと心地よかった。


 とりあえずはこんな感じで。
 暇なときにでもぜひ。

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