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小説紹介⑧ ✎𓂃赤と青とエスキース

▶︎野暮ったくてもダサくても、つらくてもさびしくても、それが私たちの恋なら

#赤と青とエスキース #青山美智子 #PHP研究所

メルボルンの若手作家が描いた『エスキース』。
日本に渡ったこの絵画が紡ぐ二人の愛の物語。
連作短編で描かれる様々な愛の形に胸がぎゅっと掴まれる作品でした。

青山美智子さんは本当に連作短編を描くのが上手ですよね〜!
読了後の幸福感は小説を読んでいると言うより現実にレイとブーがいて、二人を近くでずっと見ていたからこそ感じるような感覚でした。

レイとブーの物語を通して様々な愛の形が描かれていて、胸がいっぱいになる場面がたくさんあったんですが、特にレイの職場オーナーの「人生はどこからでも何度でも新しく始めることができる」と言う言葉も胸に響きました。(ちょっと実際のセリフは文言違うけど)

何年にも渡って関わってくれている人たちとこんな風に素敵な関係が築けるのも、一種の『愛』だよなぁって思ったり。
友達とか恋人とか分かりやすい『愛』だけじゃないよねって改めて気づかせてもらえました☺️

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