母が生まれ変わった話

ある日、母が別人になりました
急にわたしに「ありがとう」なんて言ったんです

その日は、ただケアマネさんが来て
介護認定の調査の日だったんです

介護認定調査のケアマネさんなのでいつもの方ではなく、初対面の方です。

わたしは朝、溜息をつきながら1時間くらい車を走らせて実家に行きました。

わたしが実家に着くと
母はいつも通り、高圧的で
一般社会では通用もしなそうなことを連発していました。
ここまでは、通常運転です。

お金の管理について、聞かれて「わたしは全部自分でやっています」とキッパリドヤ顔で答えて
その後、母はケアマネさんに、聞きました「失礼だけど、お宅の家ではお父さんお母さんのお金の管理はどうしているの?」
そんなこと聞くんかよ!?と思いましたが
「私は、実家に父と母がいるんですけど、私も把握していて何でもわかるようにしてあります」って、言って、私と同じ歳らしきケアマネさんが帰って行ったんです。

そして、1時間程度の調査に疲れたわたしはこたつで横になっていました。
すると、母が風呂敷包みをもって来ました

「これさ、ちょっと見てくれる?」

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