HSP(Highly Sensitive Person)の私が思う「生きていくのに本当の意味で必要な強さ」の話

私のことを知ってる人も知らない人もこんにちわ!
皆さん今日も空気を吸っては吐いてますか?瞬きもしてますか?

突然ですが本日は、
HSP=HIghly Sensitive Personの私が思う
「生きていくのに本当の意味で必要な強さ」
の話をします。

1.HSPってなに

HSP=Highly Sensitive Personとは、
すごく簡単に言うと、

・感覚がめちゃくちゃ繊細・敏感
・外からの情報に異常に反応してしまう
・良くも悪くも情報を拾いすぎてしまう


このような体質の人のことです。

アメリカの心理学者エイレン・N・アーロン氏が作成したチェックテストには次のような項目があります。

・自分の周囲の環境の変化にささいなことでも良く気付く
・他人の気分の影響を受けやすい
・痛みにとても敏感だ
・忙しい日が続くとベッドや暗い場所に引きこもり刺激から逃げたくなる
・カフェインに敏感だ
・明るい光や強いにおい、ざらざらなど特徴的な布地、サイレンの音に圧倒されやすい
・想像力が豊かで空想にふける
・騒音が気になり悩む
・美術や音楽に深く共感し心動かされる
・とても良心的
・仰天することが多い(びっくりする)
・短期間に多くのことをこなすとき、混乱する
・人が不快な思いをしていると解決方法がすぐにわかる
・1度にたくさんのことを頼まれるのはNG
・ミスや忘れ物にいつも気を付ける
・暴力的内容の映画やドラマ、テレビは見ないようにしている
・自分の周囲であまりにも多くのことが起こると不快で神経が高ぶる
・空腹時気分が悪いなどの強い反応が起こる
・生活の変化は混乱する
・デリケートな味や香り、音や音楽が好き
・日常、動揺する事態を避けている
・仕事のとき競争や観察の目があると緊張して実力が発揮できない
・幼少期、親や担任が自分を敏感だとか内気だと思っていたらしい

自己診断テストとしても活用でき、全部で23項目あります。
その中で12項目以上当てはまる人はhspだといえます。

私はこの中だと

・自分の周囲の環境の変化にささいなことでも良く気付く
・他人の気分の影響を受けやすい
・忙しい日が続くとベッドや暗い場所に引きこもり刺激から逃げたくなる
・想像力が豊かで空想にふける
・騒音が気になり悩む
・美術や音楽に深く共感し心動かされる
・人が不快な思いをしていると解決方法がすぐにわかる
・1度にたくさんのことを頼まれるのはNG
・ミスや忘れ物にいつも気を付ける
・暴力的内容の映画やドラマ、テレビは見ないようにしている
・自分の周囲であまりにも多くのことが起こると不快で神経が高ぶる
・日常、動揺する事態を避けている
・仕事のとき競争や観察の目があると緊張して実力が発揮できない

この13項目ががっつり当てはまると感じています。

その中で特に強く当てはまると感じたのは下記7項目。

・自分の周囲の環境の変化にささいなことでも良く気付く
・他人の気分の影響を受けやすい
・忙しい日が続くとベッドや暗い場所に引きこもり刺激から逃げたくなる
・暴力的内容の映画やドラマ、テレビは見ないようにしている
・自分の周囲であまりにも多くのことが起こると不快で神経が高ぶる
・日常、動揺する事態を避けている
・仕事のとき競争や観察の目があると緊張して実力が発揮できない

この7項目は「あれ?私のこと陰から見てた???????」って思うってしまうくらい、自分が気をつけていることだったので初めてHSPのチェックリストを見たときは驚きました。

これで私は自分がHSPだと自覚したのですが、そうなった原因には心当たりがあります。
先天的にもHSPだったのかもしれませんが、私の場合は幼少期に虐待を受けながら育ったことが大きな要因だと思っています。
義父の顔色を伺わなければ殴られ、部屋の外に放り出されるので、常に大人の顔色を伺う子供時代を過ごした結果、こうして立派なHSPの大人がこの世に爆誕したのであった。ああ無情。

人ゴミが苦手で、うるさいところに行くと訳もなく涙が出てきたり、映画やドラマで怒鳴りあうシーンを見ると目をそらしてしまう自分を情けなく感じていました。
また、花火大会やお花見にも行けない。理由は人が多くてうるさいから。
そういうところに行くと、体が緊張してしまいこわばり、人と話すのが億劫になり、どんどん不安や悲しみが沸き起こってきて全く楽しめないのです。
花火も桜も大好きなのに、花火大会や大勢人がいるお花見に行くことができない。誘ってくれる人にも申し訳ない。こんな自分が心底嫌でした。

また、イライラしている人がいるとすぐにわかります。
私の言動でイラつかせてしまった人はもちろんのこと、その他の理由でイライラしている人、怒りを内心に抱えて笑っている人でも気づきます。
イライラしている人のそばにいると、とても悲しく辛い気持ちになります。
その人の気持ちが自動的に情報として流れ込んでくる感じといえばわかりやすいでしょうか。欲しくないもんが勝手にダウンロードされてしまうような感じ。
そのイライラが自分に向けられたものではなかったとしても、とても嫌な気持ちになります。


2.強いってなに

HSPがどんなもんかについては大体お分かりいただけたでしょうか。
もしかしたら
「HSPは甘え」
「こんなのは誰にでも当てはまる」
「気にしすぎ」
と思われる方もいるかもしれません。
それはそれでいいのです。
そう思ったあなたも、どうぞ気にせずに今後も素敵な人生を過ごしてください。

しかし自分をHSPだと思っている当事者にとっては放っておけない問題です。

こんな風に「人混みは辛い」「イライラしてる人のそばにいると悲しくなる」と書いてあるのを見て、私のことをどう思われたでしょうか?
終始メソメソしていそうな、弱っちい人物像を想像しましたか?

本来の私がどうかはわかりませんが、
なぜか私は人に強いと思われることが多いです。
私は婚外子として生まれ、前述の通り義父にボコボコにされながら育ち、19で海外留学をしました。
そして会社員になった後わりとすぐに辞めてなぜかポールダンサーになり、現在は同性のパートナーと楽しく暮らしております。
そんな私が日々どのように暮らし、何を考え生きているかを
「今夜、どこで寝る」
というブログで綴っています。
そのブログ上や、いただいたメールで
「まなつさんは強い」「その強さがかっこいい」
とコメントしていただいたことがありました。

確かに、私は生命力は強いと思います。
座右の銘は
「泥水すすり草を食んでも、この世の終わりまで生き延びる」
「道が無いなら自分で作る」
「風が吹かないなら自分が風になれ」

です。
生き抜く気持ちはある。やっていきたい。

このような私の攻めの姿勢が、周囲に私は強い人だと思わせるのでしょう。
私は強い。生命力はある。道を切り開く気概もある。
しかし、人ゴミは苦手だし、イライラしている人が近くにいると同調して泣くし、人が大勢集まるところに行って心がざわついた翌日は真っ暗な寝室に引きこもって1日外に出ない。

私は自分にものすごく繊細で脆い部分があることを知っています。

以前はわからなかったけど、試行錯誤の上それを認識し、うまく付き合おうとしています。
そんなはずはない、と自分から目をそらして生きていくことは、一度も自分の顔を鏡で見ずに一生暮らすのと同じです。

この特性を心底嫌だと思った、情けなかった、恥ずかしかった。
そんなことで体調を崩したり、人の集まりに行けない自分を責めた。
友人の集まりに誘ってくれたのに、心が追いつかず行けないということをうまく説明できなくて、恋人に謝り続けた。
申し訳ない・申し訳ない・申し訳ない。
できない自分はいらない自分。
不機嫌になってはいけない。
辛くてもそれを隠さなければいけない。
なぜならこんなことで辛くなる自分の方がおかしいのだから。
そうやって言い聞かせていた結果、私の心は一時期、完全に壊れました。


3.生きていくってなに

心が壊れた私が何をしたか。
それは、数ヶ月にも及ぶ長期の旅行です。

恋人と別れ、仕事を辞め、人との連絡を絶ち、全てを捨てて海外に逃げました。
アテなんて何もなかった。わずかばかりの貯金。言葉の通じない国。
帰っても元の職場に戻れる保証もない。
毎日泣いたし、後悔した。

しかし、後悔したのはそうした状況ではなく、
今までの自分の行動についてでした。

もっと早く別れればよかった。
自分の本当の気持ちを押し殺すべきじゃなかった。
言いたいことを言うべきだった。
繕わなければよかった。
無理だったら無理といい、それで相手が別れると言うならそうしたほうがずっとよかった。

私は失うのが怖かった。
自分の弱さを見つめることも怖かった。
誰かが自分から去ってしまうことが怖かった。
本当のことを告げて憤慨されたくなかった。
嫌われたくなかった。
好きだから一緒にいたのではなく、嫌われたくないから繕いながらおびえて過ごしていたのだと気づいて、愕然としました。

アテもなく来た旅先では何もやることがありません。
観光すらする気にならず、ホテルの部屋とマッサージ、レストラン、ビーチを往復する日々。時間だけはある。
その有り余る時間の中で、失うことに怯えていた自分をどんどん馬鹿らしく感じるようになりました。

朝、ホテルで目覚めて朝食をとり、安いマッサージに行く。そのあとビーチで暇をつぶし、買い食いをして、あるいはおやつをだらだら食べて満腹になり、携帯でネットをしながらベッドで寝落ちする。
あくる日は昼まで眠り、ビーチに行って何もせず、マッサージに行き、お菓子だけ食べて昼寝をする。夜はレストランに行くのもめんどくさいので屋台で買い食いをして寝る。

今まで必死に人の気持ちを忖度して忖度して、顔色を伺って、これでいいのか自分の行動を怯えながら決め、メールや電話が来るたびに動悸がしていた自分はもうそこにはいませんでした。

飯を食って海を見て寝るだけの日々。
私、生きている。
私、こんな怠惰なことしかしていないのに、生きている。
誰の気持ちも気にしていないのに、心に窮屈さを一切感じずに、生きている。

あ、生きるって…
本当はそんな難しいことじゃなかったんだ。

と気づいたことが、今の強そうに見える私の生き方につながったのだと思います。

生きていくとは、シンプルに、飯を食って寝ることです。
そして死なずに1日を終えることです。ただそれだけ。

人の顔色を伺って完璧な言動をすることではありません。
誰もが望む理想の自分を演じることでもありません。
誰かの都合のいいように動く自分であり続けることでもありません。

飯を食って寝て起きて、自分の好きなように過ごすこと。
それこそが生きることだし、生き続けるための真理だと思っています。

4.まとめ

・世の中には感覚が過敏すぎてしんどくなる人もいる
・そういう人をHSPという
・生きていくとは、飯を食って寝て、死なずに1日を終えることである
・生きていくのに本当に必要な強さとは
「弱い自分を責めずに認め、
ただそこにいるだけで無条件に尊いと理解すること」

今日も明日も、飯を食って寝ましょう。
歯も磨こう。パンツも履こう。
楽しいことして生きていこう。
おわり。



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まなつ(今夜、どこで寝る)
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