
ちょっぴりを堪能する
ぶっちゃけ、生理明けのド貧血の状態が、私の肌はいちばん調子がいい。血色感の無さがコンシーラー効果を出すのかも知れないけれど、やはり経血と一緒に老廃物がかなり排出されるのだと思いますよ。男性より女性が長生きなのは「生理があるから」とも言うよね。新しく血液を作り、体内にフレッシュな血を巡らせるのが良いんでしょう。定期的に献血をする男性が長生きだという話も聞いたことがあるし。
とにかく今朝の私は輝いている。イエベだし日焼けしてるしで「色白陶器肌」とまではいかないけれど、まぁ「仏像」くらいかな。出来立ての仏像。ピッカピカの褐色肌だ。鏡に向かって思わず声が出る。
「ーーもしやおぬし、美女なのでは?」
(言い方が非モテ)
調子に乗ってゼンデイヤ風のメイクを施してみる。だが、さすがに無理だった。仏像肌が台無しだ。プロレスラーになってしまった。しかしもう時間がない。今日はこれでいこう。(気に入ったな)
さて、冗談は顔だけにして。
つまり普段の、あのおばちゃん肌のくすみは血液の問題なんだね。老廃物で汚れっちまっているんだろうなぁ。
「血液さらさら」で検索すると、決まって出てくるのが「たまねぎ」だ。「積極的に食べましょう」とある。
ーー苦手なんだよなぁ、たまねぎ。おそらくアレルギーなんじゃないかな。たまねぎを刻むと尋常じゃなく目が痛むし、滝のように涙が流れるし、そのうちゲホゴホと咳もし出す。さらさら効果を得るにはなるべく加熱しないことだそうだけれど、私なんか生で食べたらもうアウトだ。のたうちまわるほどの胃痛に襲われる。それも長時間。
たまねぎ、肉、たまご、納豆、サバ缶ーー。このあたりが苦手だ。食べたり食べなかったりする。どれも健康食材として現代人から支持を得てるものよね。でも苦手なものを無理して食べても体に悪そうだし。どうしたもんかなぁ。
以前、とってもきれいなブルベ肌を持つ友人に好きな食べ物を聞いたら「卵かな?」というので驚いた。「ゆで卵を一日に何個も食べちゃう」らしい。
「え、板東英二でもないのにそんなに卵を食べるの?」と聞いたら「誰それ?」と言われた。
私よりずっと年下なんだもの。板東英二を知らない世代ですよ。卵がお肌にいいというより、「若い」ということよね、結局ーー。
美しい人には思わず目を奪われてしまうけれど、自分を見失っちゃいかんよね。(レスラーにもなっちゃいかんよ)
「あ、今日はちょっぴりいい感じかも」そう思えたなら、そっとしておくのがよい。「ちょっぴり」を堪能するのがよい。それでじゅうぶんだし、それ以上を得ようとすれば悩みが生まれる。ありもしない夢を見るより、今、自分を幸せにすることだ。
ーーあ? レスラー顔のおばちゃん電車に乗ってた? それ私だな。