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『2000年代物書き盛衰記〜 ゼロ年代真っ最中に小説家商業デビューした私だがなぜか干されてしまって怪しい評論家もどきライター兼講師に?』

割引あり

『2000年代物書き盛衰記〜 ゼロ年代真っ最中に小説家商業デビューした私だがなぜか干されてしまって怪しい評論家もどきライター兼講師に?』



今回、自分の小説の商業デビュー作『トリオ・ソナタ』を大幅改稿し、電子版で再発売した。

発売中!

音楽小説『トリオ・ソナータ』
土居豊 作

bookwalkerでも9月18日、発売開始!

https://bookwalker.jp/decab8c4db-5ab8-4aa9-8364-87e2077ebc7d/

Kindle版
https://amzn.asia/d/4HASWaZ
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「幻の昭和64年、20世紀末のウィーンに学ぶ若き音楽家たちの青春! 音楽の力は肉体に働きかけてエロスの炎に点火する… 若きロマンチストが奏でる愛の第一楽章。」


あとがきより
《私の小説の商業デビュー作である音楽小説『トリオ・ソナタ』は、2005年に「図書新聞」出版から上梓した。この作品は、当時私淑していた作家の故・小川国夫さんに気に入っていただけた。出版記念パーティにご招待したところ、静岡県藤枝からはるばる大阪まで来てくださり、スピーチをいただいた。》



このタイミングで、すでに20年近く前になるゼロ年代物書きの波乱(というほどでもないが)の成り行きを書いておこうと思う。
それというのも、自分の小説デビュー時にお世話になった関係各位が、ほぼお亡くなりになってしまって、そろそろ書いておかなくては当時のことなど、誰も知らないまま忘れられてしまいそうな気がしたからだ。
来年が、ちょうど小説商業デビュー20周年、ということになる。振り返ると、時代は大きく変わった。あの頃の空気感は、誰かが語り伝えておかないと、バブル崩壊後の日本の出版界・文芸界隈がまるで存在しなかったかのように誤って伝わりかねない。


その1 1990年代に20代だった自分の物書き業チャレンジについて

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この記事のみ ¥ 0〜

土居豊:作家・文芸ソムリエ。近刊 『司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解 西郷隆盛という虚像』(関西学院大学出版会) https://www.amazon.co.jp/dp/4862832679/