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ドイツのスーパーには気をつけろ#2


スーパーの種類

ディスカウンター

代表的なのがドイツ発祥のAldiとLidl。こちらは欧州大陸の別の国にも同じ名前だったり別の名前だったりで浸透しています。Aldiはアメリカにもあるそうですが、だいぶ雰囲気が違うと思われます。

この二つは基本的にプライベートブランドが高品質で低価格なのが売り。生鮮品の種類は限定的。

二つの違いは、Lidlのほうが普通のスーパーに品揃えを寄せていて、大手メーカー商品も多く、野菜や果物の種類も多め。・・・だったんですが、年々進化して、二つの差は埋まりつつあります。

タイトル上写真がAldiで、こちらLidl

目玉は月曜と木曜の特売品。食料品や雑貨等、いつ行っても買える商品が入れ替わりに特価になるのに加え、衣類から工具から家具からおもちゃから介護用品から・・・考え得る限りのありとあらゆるものが期間限定で特設コーナーに売られます。

特に競争が激しいのが子供の衣類雑貨。開店と同時に飛ぶように売れていきます。

こちら、品質は値段の割に全然オッケーです。タイツなんかは洗濯するとみるみる縮みますが、ワンサイズ大きいのでを買えばよし。

オーガニック(ビオ)特化スーパー

ローカル店あり、チェーン店あり。うちはそこまでこだわりもないし予算も低いので、ビオ製品を買うとしてもディスカウンターのプライベートブランドのビオですが、それでもビオのスーパーもなくなると困ります。

なぜなら、穀物と豆が充実しているから。大麦、もち麦、ポップコーン用とうもろこし、大豆、小豆、緑豆、などを買いに行くなら、トルコショップやアジアショップでもいいんだけど、こちらの方が品質的に安心。

こじんまりした店でもコスメ類も多し。ヘナの毛染めが買えるのも今のところビオスーパー。

「普通」のスーパー

高級スーパーってあったっけ?と考えましたが、イギリスとかにある王室とかセレブ御用達、みたいなものは・・・ないかも。

強いていうならばデパートの食料品売り場でしょうか。

ドイツではデパートがとてつもなく苦境にあるので、いつまでデパート自体が存在するのか怪しいですが。

それに対する「普通」のスーパーでは、代表的なのがREWEとかEDEKAとか。このへんはフランチャイズらしく、店舗によって多少特徴があるし、セール品もすべてが共通していません。

割と便利な立地に立っていて、色々な物をちょこちょこ売っていて、品揃えも品質も安定しているけど割高

それだけに、顧客層は優雅な人か、金額よりも手早く近場で買えることを重視する人か、あまり何も考えていない人か、という印象。(言いたい放題だな、おい)

「普通」枠に入れていいか迷うスーパー

日本人でこの系統のスーパーを愛用している人がいらっしゃったら本当に失礼極まりですが、「場末スーパー」と名付けたくなるくくりのチェーン店もいくつかあります。

置いているものはReweやEdekaで売られているのと同じような品揃えなのに。店は普通に明るいのに。そして、売っているものが格別安いわけでもないのに。なぜか、その系列の店は決まって顧客層が偏っているのです。

注意したほうがいいスーパー

上に書いたようなスーパーでなく、ディスカウンターや普通のスーパーでも、駅の中だったり荒れた地域にある店舗は「怖い」人がたくさん出入りしていることが多し。警備員を置いていることもあるし、店内は危なくはないけれど、ちょっと心構えして行ったほうがいいと思われます。

私が場末スーパーと思っているチェーン店には、なぜかそういう地域ばかりに展開してる店があります。謎の経営方針。


ここからのことが当てはまるのはドイツ名物のディスカウンター、AldiやLidlの場合。その他のスーパーは割とのんびりしていると思ってください。



レジは競技

ルール1 ベルトコンベアで陣地分け

ドイツでは一部のお店をのぞき、商品をカゴに入れたままレジ打ちの店員の前に置くことはないです。というか、カゴの存在がは現在進行形で浸透中。そこそこ巨大なカートしかないお店もある。そして、カゴはここでサヨナラするようになっていることが多いです。(持ち去り防止?)

ではどうするかといったら、幅30㎝、長さ1メートルちょっとくらいのベルトコンベアの上に商品を自分で並べていく。ベルトコンベアの向こう岸には溝があって、「ここから私が購入します」というサインになる棒が入っているので、その棒をとって自分の商品を置き終えた最後のところに仕切りとして置きます。

前の人がそれを置いたら、後ろの人は「ここから先は俺の陣地だな」と自分がとってきた商品を並べ始める。そんなシステム。


自分の前の人が置いてくれていない時には、もう一本棒を取って前の人の最後もマーキングしておきましょう。

店員がうっかり前の人の商品だけでなく自分の商品までスキャンしてしまった時に、場合によったら自分が八つ当たりされるかもしれないから。

ルール2 始まったら本気

自分の商品がスキャンされ始めたらレジの終点側に回り、手早くスキャン済商品をカバンなりカートなりに移動させていく必要があります。

どういうわけか、ベルトコンベアは1メートル以上あるのに、スキャン済商品を置ける場所がすごく狭いのです。カートがあればカートへ。カゴは・・・レジの前で回収されているので、その時はカバンに入れていきます。置くスペースがいっぱいになりすぎるとちょっとくらいは待ってくれますが、容赦なくマックスのスピードで商品はスキャンされていきます。

ルール3 圧に負けてはいけない

そんな職人技で商品がスキャンされていくわけですが、最後はこちらがお金を払う番です。スキャンの速さに圧倒されて「早く払わなきゃ、あわわわ」となりがちですが、観察していると他の客は悠々と「あれ?カードいかない?あれ?」と何度もやり直してみたり、「2セントあったかにゃー」と小銭を漁ったり。このペースで支払えるようになったらあなたも立派な現地人。

そして私はそれがどうしてもできません。むしろ、荷物を全部しかるべきところに高速でおさめ、合計金額を言われると同時に最短でお金を支払い、次の人のスキャンが始まると同時にその場を離れる。これができることをめざしてアドレナリンをボーボー燃やしながら会計に挑み、できた日には達成感でセロトニンとかオキシトシンを感じながら店を後にするのです。

最後にもう一勝負

会計を終えて店を出る時の導線をきょろきょろすると、そこにはほぼ確実に広告が置かれています。それはすでに始まっている週のものだったり、翌週のものだったり、さらに先の週の広告もおいていることがあります。

これをとる時が自分にはまた勝負です。

なぜか。

すでに持ち帰った広告を再び取ってしまうことがよくあるから。おっかしーなー。帰宅して広告チェックをするのが楽しい時間のはずなのに。なぜ内容を覚えていないのか。広告チェックの何が楽しいかというと、最初に書いた、月曜日と木曜日の特売特設コーナーに何が待ち受けているのかを見るのが楽しい。

広告といっても、Aldiは32ページ、Lidlは44ページに渡る冊子

私くらいベテランになると、念入りに広告チェックしても、いざその広告の品が店頭に並ぶころになったらまた忘れてるんですが。

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