からくりサーカスで最も心に響いた言葉
なんかトレンドに上がってて思い出したので。
漫画『からくりサーカス』には数え切れないほどの名シーンがある。
同時に、名言もたくさんある。
ただ、主なもの(べろべろばぁ、なんだ見ているじゃないか・・・など)に関しては、本編を読んだ文脈の上で成り立つものが多い。ので、今回は普通に単体の言葉としてよかったものを数個挙げていく。
画像を貼ると無断転載をすることになるのであえて貼りません、読んでくれ。
・笑うべきだとわかったときは・・・泣くべきじゃないぜ(鳴海)
⇔泣いてたら誰も助けられないから・・・笑うべきなんだ(勝)
事あるごとに心に浮かび、勇気づけられる言葉。
・思い残すことはない。 私は「本物」の人生を生きた・・・(師父)
遺言にしたい。
・自分で考える物はモノじゃない。造ったところまでは神さまのお役目・・・
なんの糸にも操られずに自分で立って ちゃんと生きてちゃんと死ぬのが、ぼく達の役目だ!(勝)
からくりサーカスという漫画のテーマと相まって、最高の人間賛歌、命の賛歌となっている。
・自分を信じて「夢」を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!(???)
一見するとめちゃくちゃいい言葉。でもこれ、シーン的に最低の意味になってるのがすごい。字面の良さと意味の胸糞悪さにギャップがありすぎてちょっと面白いレベル。
・幸せが似合わない人なんて、いない。(勝)
からくりサーカスの登場人物はみんなそれぞれの幸せを求めてて、現実の僕らだってそうだと思う。自罰的に幸せを遠ざけようとしなくていいんだって思わされる最高の言葉。
・大人より子供が弱いなんて誰が決めたんだろう?
いつだって大人になろうとしてる・・・・・・子供の血のほうが熱いのに!!(勝)
・ケガは、なおるよ。でも・・・
男が、一回泣いちゃったら、その涙はずーっと、かわかないんだ。(勝)
あまりにもカッコいい。漢。
・人間がみんな「昔」を背負って、「今」を生きなきゃなんないなら、
この世は幸せになっちゃダメな人だらけじゃないかァ!!(勝)
もう後半の勝のセリフは全部名言やんけ。
このように、文脈を除いたものに絞っても名言が多いが、僕が一番心に残っているのはここにはない。
ストーリー後半、主人公である勝が「『進化の反対』はなんだと思う?」と問われるシーンがある。ここで、多くの人は"退化"だと考えると思う。実際僕もそうだった。
しかし、それは違うという。退化は環境に応じて不要になった部分を切り捨てるようなものであり、それは本質的に進化といえるものなのだ。
では、進化の反対は何なのか。それは、"無変化"なんだ。と勝は言うのである。そして、自分は今変わっていっている(=進化している)ということでこのくだりは終わる。
で、この質問をした人物は天才肌のネーチャンで、自分は凡人とは違うという考えを持っており、同じく頭のいいグループに属してわちゃわちゃやっている日々だった。(急に頭が悪い
そこで進化の反対は無変化なんだ、という勝の答えを聞いて彼女は衝撃を受け、今まで下に見ていた人たちと関わっていってなんかその、めっちゃいい感じになってこの単話は終わる。
このお話で、僕にも電流が走った。昨日より、いや1秒前の自分より少しでも変わっていたらそれは進化なんだ。だから、僕は一日一個、少しでも前に進めるようなことに取り組んでいる。
Twitter(自称X)に投稿するのはなんだかんだで面倒すぎてできてないが(やれ!)、とにかく惰性でやるということはやめられた。あれもこれも全部、からくりサーカスのおかげです。
ということで、誇張なしで人生を変えるレベルで最高の漫画、からくりサーカスを全人類読んでください。あざした。
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