糞訳:へらへら鳥 C.ブコウスキー
その夏、へらへら鳥は猫を追い回して遊んでいた。
へらへらへら・・・と猫を侮辱し、猫に顔射しいた。
猫は縁側のゆりかごの下からそっと奴に近づき、
尻尾を振り回しながらへらへら鳥に向かって文句を言い放った。
なんて言ってるかは俺には解らんけど。
昨日、猫が生きたままのヘラヘラ鳥を半殺しで咥えて、路地をそっと歩いていた。
ヘラヘラ鳥は羽をバタつかせたが、
それは無意味で遂にぐったりと羽は女の足を広げた姿のようになった。
奴は、二度とヘラヘラすることは無い、からかうことも祈ることもない。
猫は何百年もこうして生きてきた。いまさら俺が何を言っても聴く耳はなし。
再び停車中のタクシーの下から猫を鳥を狙い、
また次の場所を探しながらどこかへと。
夏が終わる。
『Mocking Bird』 を勝手に超訳(糞訳) 2020.10.25