こうして私は80日間【犬のインド】を撮った④
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2924/08/12更新
長逗留となったコバラム(Kovalam)を後にした私は、野生のゾウがいることで知られているペリヤール野生動物保護区での撮影を終えるとコモリン岬をめざした。
コモリン岬はアラビア海、インド洋、ベンガル湾の3つの海が合流するするインドの最南端にある。そこは太陽が海から昇り海に沈むという希有な場所だ。
こう聞いてスルーするわけにはいかない。だいたい私は最果てが好きなのだ。
【地図①】
聖地の犬
コモリン岬にはヒンドゥー教の聖地カンニヤークマリがある。
あるガイドブックには、インド人でも“死ぬまでには行ってみたい”という人もいるとまで書かれている。
ベンガル湾とアラビア海の波頭が行き交うこの場所で、人々は沐浴していた。
カンニヤークマリの沖合いには彫像と記念寺が建立された小さな島がある。
その場を離れて数十メートル歩いたところで犬を見かけた。犬はひとりで海辺を歩いている。
インドの中のフランス
コモリン岬からインド亜大陸を北東へ辿る。
マドゥライを抜けた後、どうしても立ち寄りたい街があった。鉄道を使えば約12時間、 噂によれば、そこはいわばインドの中のフランスだという。
【地図②】
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